ワインヲタ入門生のチラシの裏

2013/07/04(木)23:53

シエラ・カンタブリア クリアンサ2008

スペインワイン(41)

さて、先日の日本ワイン+会のワインもいよいよこれで最後です。今回はスペインの赤になります。 クリアンサ2008。生産者はシエラ・カンタブリアです。ヌマンシアやエストラテゴ・レアルでお馴染みのエグレンファミリーのワイナリーです。多くのワイナリーを手がけるエグレンファミリーですが、このシエラ・カンタブリアが本拠になるそうです。所在はやはりリオハ。古典的な熟成スタイルではなく、かといって、濃厚パンチな新しいスタイルでもない、「新古典派」を標榜するスタイルのワインを作っています。 セパージュはテンプラニーリョ100%。価格は2000円程度でしたが、楽天内には2008ヴィンテージはもうありません。写真のものは1980円ですがヴィンテージの記載はありません。 色は濃く、黒いですがエッジに掛けてガーネットが見えますし、透明度もゼロというわけではありません。 香りはフレンチ&アメリカンオークのバリックで14ヶ月熟成させているだけあってナッツ系のニュアンスがあります。胡桃やマカダミアナッツ的雰囲気です。また、それに繋がる感じで、レーズンバターのようなものも感じました。その他の要素としては、やはりフルーツ感が出ており、ブラックベリーやブルーベリー、それに赤ベリーやヤマモモも感じます。加えて、チョコっぽさや茶色いスパイス、バルサミコ的な雰囲気も。 味わいは、果実味が中心的要素にはなっていますが、旨みや乳酸系で軽めながらもきっちり存在感を見せる酸といったものも感じられ、果実味が突出するようなバランスではありません。そもそも、果実味自体が熟成の影響か少し軽やかさのあるものになっています。渋味は穏やか。ボディは円やかなミディアムフル。 会では、後半のマスカット・ベーリーAなどと同じようなタイミングで飲みました。 鳥のモホソースとの相性は流石で、鳥の脂や旨みとワインの果実味やタンニンの相性がいいのは勿論、香りとモホソースのスパイシーさの相性もいけてました。 一方、パエリャとの相性は、いいというようなものではありませんでしたが、思ったほど悪いというものでもありませんでした。確かに、貝などの魚介との相性はアレですが、米との相性は悪くなく、ワインの果実味中心の味わいに対し米の旨みや塩分がつまみになってくれました。 まあ、このワインならやはり肉と合わせるべきでしょうね。牛肉もいいでしょうが、豚肉系との相性の期待値は高そうです。洋風の煮込みは勿論、チャーシューや山椒などを利かせた煮豚など、中華風のものなども面白そうです。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック!

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