2014/01/21(火)06:09
アイアンストーン ジンファンデル・ルースヴィンヤード・オールドヴァインリザーヴ2010
今回はアメリカ、カリフォルニアの赤です。カリフォルニアの独自品種であるジンファンデル種のワインになります。
ジンファンデル・ルースヴィンヤード・オールドヴァインズリザーヴ2010。生産者アイアンストーンはカリフォルニア、シエラフットヒルズに1948年に設立されたジョン・カウツ・ファームを前身とします。オールドヴァインというだけあって、ルースヴィンヤードのジンファンデルは樹齢100年を越えるという古木。ワイヤーを使わず、幹から伸びる短梢を利用した独特の仕立て方法で栽培されているそうです。樽熟は10ヶ月ですがフレンチオークの古樽のみ。
セパージュは、ジンファンデル100%。価格は、写真のお店で2814円。
色は結構赤さを感じます。勿論、黒さ・濃さはありますがルビー的といっていいかも。
香りは、ジンファンデルによく感じられるナッツやクリーム、それに土っぽさといったニュアンスも出ていますが、結構優しい出方です。フルーツっぽさもしっかりですが、プラムやアメリカンチェリー、それにラズベリーやクランベリーといった赤ベリーやそのドライフルーツといった優しいものが感じられ、フルーツ爆弾系でもありません。
味わいは、そこは流石にやはり果実味中心。重心低めですが、そこまでべったりしているとかゴツいものではありません。また、旨みもよく出ています。後口にかけては、乳酸系ながらも明るさのある酸がスッと出てきて爽やかにまとめてくれます。ボディはミディアムフルといったところで、冷涼さを感じるクリアーさがありました。
食事とは、ビーフシチューを合わせてみましたがいい相性でした。デミグラスソースのコクや牛肉の旨みに、ワインの旨みや果実味、ボディの量感がマッチする印象です。どちらかが引き立て役というよりは、個性同士の共演といった感じです。
また、このワインでも煮豚をつまんでみましたが、豚の旨みや穏やかな脂に、これまたワインの旨みや果実味が合いました。ソース的な相性が基本ですが、果実味と旨み・塩気の相まった奥に旨みの引き合いがあったのはよかったです。
ジンファンデルといいますと、度数高めで濃厚、というイメージがありましたが、このワインは随分と優しいスタイルでした。最近は穏やかな造りが世界的潮流な様ですし、こういったジンが評価されるのでしょうね。
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