テーマ:食べ物あれこれ(50320)
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日本ワインを愛する会の総会閉会後、丁度宿泊地がこちら方面という事もあり、以前から興味のあった入谷のお寿司屋さんへ。
明 高勢というこのお店。根岸にあった名店、高勢の流れをくんでいます。 現在は若い大将がされていますが、お父様が閉店した浅草の高勢をされておられたそうで、その間は、フレンチの心得もおありだということで和びすとろとして営業されていたそう。その後、浅草の高勢閉店に際し、屋号を受け継ぎ現在に至ります。 先ずはお通し。生ウニと長芋です。ウニの甘みと旨みをダイレクトに楽しめ、そこに細かく刻まれた長芋の旨みや香り、そしてシャキシャキ感がいい感じに合わさる逸品でした。 1万円からのコースもありますが、今回は総会である程度飲み食いしていたという事でアラカルトで。先ずは、夏野菜のすり流しを。トウモロコシの甘みとコク、そして香りを堪能できました。また、口当たりもさらりとしており、食事のスタートには最適だったなあと。 続いては湯引きです。ただ、そこは江戸前、鱧ではなくアナゴの湯引きです。実は、以前からアナゴの湯引きの存在は知っていたのですが、まだ頂いたことは無く、今回メニューにあるのを見てこれはという事でお願いしました。 スダチ醤油と塩頂きます。やはり、食感に鱧とは違う独特の弾力感がありますね。しかし、その食感は楽しいものですし、旨みも十分で、アナゴの食べ方としてもっと流行ってもいいのになあと思いますね。 夏らしくイワガキがあったのですが(この日の産地は富山だそう)、食べ方が生、焼き、そして、フレンチの技法を活かされたブルゴーニュスタイルの3種でした。生はもうこの夏何度か頂いていましたし、これは面白そうという事で、イワガキのブルゴーニュ風でお願いしました。 ブルゴーニュバターのコクや香りはしっかりしたものですが、イワガキの甘味や香りもしっかりしているので、よく馴染んでいました。 飲み物はハイボールを頂いていましたが、まあ合わないわけは無しといったところ。 カウンターで頂いていたのですが、お魚のメニューがあり、寿司ネタなのかなと思っていましたが、お造りでも頂けるという事で、白イカをお願いしました。イワガキ、白イカと北陸の幸続きになりました。 イカの甘み旨みは流石。しかし、その食感や口当たりの快適さがあればこそです。 そして、焼き物では鮎をお願いしました。流石に旬とあって脂しっかりのってますね。身がふっくら、薫り高く焼き上がっており、集中して丁寧にいただきました^^ ここから握っていただきました。先ずはマグロの漬け。旨み、しょうゆとマグロの香り、そしてやや固めで程々の量のシャリとの馴染み方と間違いないですね。 続いて貝。サク、コリ、とした貝の食感とシャリのバランスはやはり楽しいですね。 続いて車エビ。やはり甘味とプリプリ感が魅力の海老ですが、香りもいいですね。また、1貫ごとに本わさびを摩り下ろして下さったのですが、わさびの香りと海老の香り、そしてシャリの甘みと香りと見事な一体感を感じました。ワサビは辛さだけではなく、香りの面でも有効な、日本のハーブなのだなあと。 そしてコハダです。酢〆ですが、〆は浅目で塩気と旨みの印象の方が強かったです。思わず酢〆ですか?と聞いてしまいました。その分、コハダの旨みや香りを堪能できますね。 最後はトロタクです。トロのまろやかさやタクアンの食感、旨みも良かったですし、加えて海苔の香り高さ、甘み旨みの良さを感じました。 ドリンクは、ハイボールの後白ワインをグラスで頂きました。大将は和びすとろをされていただけあり、ワインに関してはかなり造詣がお深いようで、胸元にはブドウのバッジも。 ボトルワインも充実しているようですので、今度は数人でお邪魔させて頂くのもいいかもしれません。 お食事の味わいは素晴らしいですし、店内も清潔感抜群。下町のお店ですが完全禁煙という事で、ワイン好きにも安心です。また、周辺は、根岸柳通りというかつては花街だったエリアで、その名の通り柳の木が道に並ぶ、夜は静かで風情のある界隈となっています。 これは、いいお店に出会えました^^ にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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