2015/02/05(木)12:53
カ・ネストラック レキリブリスタ・ティント2011
今回はスペインの赤。カタルーニャのワインになりますがセパージュは南仏っぽい感じ。
レキリブリスタ・ティント2011。生産者カ・ネストラックはバルセロナの北西にあり、その歴史は1548年まで遡ると言います。もっとも、現在のワイナリーは1981年に創建。バルセロナの高級ワインショップのオーナー一族の手によるそうです。
セパージュは、シラー45%、ガルナッチャ35%、カリニェナ20%。価格は、写真のお店で2187円。
色はガーネット系ですが、赤黒さが強いなという感じ。
香りは、クリームやココナッツ、レーズンバターといった濃いニュアンスがよく出ています。樽もしっかりかかっているのでしょうね。また、同じく濃いニュアンスでも、黒蜜系の雰囲気も感じられたでしょうか。その他、やはりフルーツ感は強いですが、ラズベリーやクランベリー、チェリーといった赤いそれが中心。また、赤ベリーのジャムっぽさも少々。
味わいは、香りの印象程濃厚な感じではありません。確かに、果実味が各要素の中では中心的ですが、べったりしたものではありません。乳酸系の酸と、旨みがその果実味に続いてきます。渋みは十分に存在感があり、タニックです。この辺が味わいを引き締めている部分はありますね。ボディはミディアムフルといった程度。口当たりはやわらかで膨らみがあり、エキス分など収斂味は程々。
しっかり系のワインですがゴツさは無いので、脂の乗ったお肉などにはよく合います。
霜降り和牛のローストビーフをつまみましたが、肉の質感、赤身の滋味は勿論、柔らかく溶ける脂にも、ワインの渋味や香り、果実味がよくマッチしました。
また、魚系でも、マグロのトロには、やはり赤身肉的な感じで合わせられましたし(より脂との相性にフォーカスしたものにはなりますが)、面白かったのが、脂の乗ったブリでブリ大根をしたのですが、ブリの脂感と醤油ベースの甘辛い味わいが、ワインの果実味や渋みによく合っていました。特に洋風に寄せてはいないのですが、バルサミコ等使ってみても面白かったかなと。
よくまとまっており、濃さもあり、モダンスパニッシュらしいなという1本でした。2000円台前半という価格は、中々にコストパフォーマンスを感じさせてくれるのではないかなと思います。
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