ワインヲタ入門生のチラシの裏

2015/11/04(水)23:25

ヤルンバ エデンヴァレー・ヴィオニエ2014

オーストラリアワイン(34)

続いてのサントリーヤルンバワイン会のワインもヴィオニエ。こちらは樽熟成をしたものになります。 エデンヴァレー・ヴィオニエ2014。前回のYシリーズのヴィオニエはバロッサの複数の産地のブドウを用いたものでしたが、こちらはエデンヴァレーエリアのブドウのみを使用しています。自社で製造した樽で10か月の熟成をしているとの事。今回は2本の白がどちらもヴィオニエでしたが、ヤルンバはヴィオニエ人気が全くなかったころから力を入れているだけあり、ワイナリーとしても思い入れのある品種のようです。 価格は3000円程度ですが、楽天内にはまだありませんね。 色は薄い黄色。やや青みがかった所もあるでしょうか。樽熟成とはいえそこまでの濃い色合いではありません。 香りは、やはりヴィオニエらしい桃のニュアンスが出ています。ただ、白桃というよりは黄桃っぽかったかも。加えて、アプリコット的な要素も感じたでしょうか。その他、少々のクリームっぽさはやはり樽だなあという感じでしたし、リンゴや洋ナシ、メロン、グレープフルーツやオレンジ、キンカン、それに金木犀的な黄色い花の雰囲気も。また、時間と共にシロップ漬けのナタデココのような香りや、レモングラス的なハーブっぽさも感じられるようになりました。 味わいは、果実味しっかり。その果実味の後ろから、控え目ながらもしっとり系の酸が旨みと共に追ってきます。ただ、果実味がべた付くものではないので、全体として果実味メインながらもバランスはある程度とれている感じ。後口にある微かな苦みの働きも大きいかもしれません。ボディはミディアムライトといったところで、丸く、膨らみやまろやかさを感じる口当たりです。 会では、デザート以外の全てのメニューと合わせてみました。 サーモンのグラブラックスとは、サーモンのまろやかな旨みやハーブの香りと悪くないですが、マリアージュするという感じではなかったです。これには、よりフレッシュなYシリーズの方がよかったかも。 一方、エビのスチームとは流石の好相性。エビの甘みやプリプリの質感にワインの果実味やボディの厚みが合いますし、添えてあるクリーム系のソースを付ければまろやかさの相性も加わってなおよしです。また、ソースのライム系の香りや散らしてあるフライドジャスミンライスの香りにも良好。 ウズラとも、その旨みの力強さに負けません。加えて、スパイシーな特製シーズニングを付けますと、これが意外と馴染みます。コリアンダーなどのカレー的な華やかさをワインのフルーティなニュアンスが受け止める感じ。 そして子羊。なるほど、これはワイナリーの方のお勧め通りのいい相性です。やや甘味もあるブルーチーズソースと肉の旨み、質感にこのワインの果実味とボディならば負けません。個性同士の対比、一体感どちらもを楽しめる組み合わせでした。 いわゆるヴィオニエのワインのイメージに近い作りかと思いますが、よりフルーティな感じなのはオーストラリア、エデンヴァレーの特徴なのかもしれません。 ドライさや酸を求める方には合わないワインかもしれませんが、この華やかさはやはり一つ大きな個性であり魅力だよなとも思います。今回のような、エスニック的なお料理との相性もかなり面白そう。グリーンカレーなんかでもいけそうです。 にほんブログ村

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