2016/06/07(火)23:24
フェルトンロード バノックバーン・ピノ・ノワール2013
今回はニュージーランドのピノ・ノワールです。ちょっと有名なエリアのものになります。
バノックバーン・ピノ・ノワール2013。生産者はフェルトンロードです。ニュージーランドの南島、セントラル・オタゴで1991年に創業したワイナリーです。ただ、醸造施設が完成したのは1997年で、それまではブドウを他所に売っていたのだとか。畑の面積は14haと大きくはありませんが、世界最南端の冷涼な気候を生かし、また、栽培・醸造においては自然派なアプローチも行うなどし、世界でも非常に人気のワイナリーとなりました。バノックバーンは、セントラル・オタゴの中のクロムウェルという町から南西に行ったところにある地域で、良質なブドウの産地としていくつものワイナリーが存在しています。
セパージュはピノ・ノワール100%ですが、バノックバーンの中の3つの畑のブドウを使用しています。価格は、楽天内では写真のお店では5508円です。ただ、取り寄せになるようです。
色は濃いルビーといった所。赤さの中に黒さがあり、透明度もあまり高くはありません。
香りは、定番のストロベリーやラズベリー等の赤ベリー、さらに赤ベリーのドライフルーツといったものがあり、加えてブルーベリーや少々のブラックベリーといった色の濃いものも感じられます。また、カラメルやチョコっぽさもあり、赤いだけではない感じです。その他、茶色のスパイス、バニラやカスタードっぽさといったものもあったでしょうか。
味わいはクリアーでトーンの高い果実味のアタックがバシッと来ます。ただ、その後には明るい酸がすぐに追いかけてきます。また、タンニンの存在感もあり、渋みがキッチリ感じられるほか、舌触りにも印象を残します。ボディはミディアムで、滑らかさがありつつも、凝縮感、ミネラル感があり、しなやかなスタイルです。
今回はブリーやコンテといったチーズをつまんだくらいでしたが、チーズの旨みにはもちろん手堅いですし、ミルキーさがタンニンを抑えてもくれました。
これに合わせるならやはり肉でしょうね。鴨のローストなどは間違いないでしょうし、ソースもバルサミコやベリーと色々行けそうですし、塩コショウのみでワインの味わいをソース代わりにというのでも良さそう。
他にも、ローストポークや赤身のローストビーフなど、脂の強くない肉系なら全般なんでもござれといったタイプかなと。
流石にいいワインです。ニュージーランドらしい冷涼な雰囲気と意外に素直なフルーティさ、それでいてスケール感があるというか奥行きがあるというか、といったものを感じられました。
勿論、まだまだ若く、熟成可能性も十分にありそうです。
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