2018/03/17(土)23:13
丹波ワイン てぐみ・デラウェア2017
今回は日本の微発泡白です。
てぐみ・デラウェア2017。生産者丹波ワインは、京都府京丹波町で1979年に創業したワイナリーです。創業時のメンバーに地元のブドウ農家さんがいたことから、当初はその方の栽培していたベーリーA等を使ってワインを作り、その後はヴィニフェラ種にも手を広げていきました。自社畑もありますが、契約農家さんのブドウも用いており、京都産のみならず他県のものも使っています。
本ワインも、山梨、山形、香川のデラウェアを使っているとの事。価格は、ワイナリーでは1620円です。
色は薄くもツヤを感じる黄色。
泡は、酸化防止剤無添加、無濾過で、ペティヤンスタイルで仕込んでいるという事でらしい穏やかなものが感じられます。
香りはデラウェアらしいフルーティなもので、リンゴに加えミカン、それにライムやカボスなどの緑の柑橘っぽさも出ていました。また、グァバやマンゴスチン等の南国フルーツのニュアンスも感じられました。加えて、少々のラブルスカっぽさも。その他、白い花や、遠くにハーブの気配も感じられましたし、若干のバターっぽさも。こちらも軽くですが、石的なミネラルの雰囲気もあったでしょうか。
味わいは、優しい果実味のアタックがありつつもしっとりした酸が旨みを伴いつつジワリと感じられます。ただ、酸の量は多く後口にかけて口全体に広がる、といった感覚は覚えました。また、後口といえば微かな苦みの気配も。ボディはライト。穏やかな泡のせいもあるでしょうが、柔らかくふわりとした質感に感じられました。
丹波ワインは食事に合うワインを作る事を掲げて始まったワイナリーと言う事で、こちらも食事に合わせやすかったです。
お寿司なんか、イクラやウニの軍艦だろうが煮アナゴだろうが、何でも合いますね。ただ、中でも相性の良さを感じたのは甘海老、イカ、鯛といった所でしょうか。どれも白いですが旨み甘味を感じるもので、その旨み甘味にウィ案の果実味や旨みが馴染む感じです。また、香りもあるネタですが、ワインの甘いニュアンスとも噛み合います。
一方、全くベクトルの向きが違う感じですがシュウマイともよく合いました。ちょっと甘味のあるものでしたが、その甘味、肉の旨みに、泡のおかげかワインの味わいが負けることなく合いますし、香りの面でもちょっとスパイシーなシュウマイのそれとワインのフルーティさがこれまたマッチ。
その他、サラダの中のトマトや、タルタル+甘酢のチキン南蛮、エビグラタンなど、本当なんでも来いな感じでした。
泡の感じや味わいのほのかな果実味のある辛口感など、香りこそデラウェアのフルーティさがありますが、クラフトビール的な世界観のあるものだったかなと。よく冷やして、食事と合わせて気軽にごくごく楽しみたいワインかと思います。ただ、デラウェアのワインって結構香りの構成要素多いなと言うのを感じさせてもくれます。
てぐみ Delaware 750ml価格:1406円(税込、送料別) (2018/3/17時点)
こちらのお店は1406円と少々お手頃です。
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