ワインヲタ入門生のチラシの裏

2018/06/29(金)22:36

都農ワイン 甲州プライベートリザーブ2016

日本ワイン(347)

今回の天ぷらと甲州飲み比べ会のワインは宮崎の甲州になります。 甲州プライベートリザーブ2016。生産者は都農ワインです。台風も来るなど雨の多い宮崎で稲作だけに頼らない農業を目指し、永友百二氏が梨園を始め、更にそれが軌道に乗ると昭和28年に巨峰の栽培に取り組み、その後キャンベル・アーリーにも成功、尾鈴ブドウとして地場ブランドを確立しました。そして、平成元年にその地元のブドウを使ったワイン造りをと立ち上がったのが都農ワインになります。甲州は、日本を代表する品種を宮崎でもやってみたいと2007年に定植、2013年にリリースとなりました。 価格は3000円程度ですが楽天内にはもう2016ヴィンテージは無いようです。 色は青みがかった薄い黄色ですが、ややピンクっぽさも見えたような。 香りは、バナナっぽさや白い花、モモ、林檎といった甲州らしいフルーツ感がありつつも、マンゴスチン?のような南国フルーツっぽさが出ているのは、やはり環境がカリフォルニア的と言われる都農のブドウならではでしょうか。また、洋ナシのニュアンスも。加えて、柑橘っぽさもありますが、ミカンなど黄色い柑橘の他カボスっぽさがあったのも九州的かも。 味わいは、アタックにかけて流石の果実味のインパクトがあります。ただ、酸も弱くなく、しなやかで明るいものがその果実の中にピッと入っており、全体としてジューシーな印象を受けます。また、後口にかけては軽い苦みも。ボディはサラリとしたライト。 会では、アスパラの辺りからサヨリの梅紫蘇揚げ、ナス田楽、アナゴ天位のところで飲みましたが、アスパラにも悪くありませんがやはり島根ワイナリーの縁結甲州程ではありません。 一方、サヨリの梅紫蘇揚げとは中々で、特に梅の香りとワインの南国っぽさが意外と噛み合う感じで香りの豊かさが出ました。ナス田楽とは相性いいかなと思いましたが、味噌の塩味甘味、ナスの甘みがおつまみになる、と言った程度。むしろアナゴの方が馴染み、特に塩で頂くとはっきり分かるアナゴの旨みと香り、脂に対し、ワインの果実感が馴染んでいました。 間違いなく甲州種のワインなのですが、それでいて南国フルーツっぽさや、よりはっきり出てくる洋ナシっぽさ等、他の産地とは違う雰囲気が確かにあり、中々面白い経験となりました。 ワインとしても、果実味酸味のバランスがよく、食事にも合わせやすいと、楽しく頂けるワインでした。これからの季節冷やして夏の食材と合わせるのもよさそうです。屋外でのバーベキューなんかでも、野菜や魚と合わせて活躍しそうです。 ​甲州 プライベートリザーブ 2017​ 楽天内には現在最新の2017ヴィンテージがありました。と言いますか、都農ワインさん楽天に公式ショップ出してらっしゃったんですね! にほんブログ村

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