テーマ:ワイン大好き!(30882)
カテゴリ:日本ワイン
1日日本ワインバー中国地方編で持ち帰ったワインの2種類目は、鳥取のヤマブドウ系赤になります。 郷・富士の夢2016。生産者は大山ワイナリーです。鳥取県西伯郡伯耆町、大山の麓にあり、設立は2015年とごく最近。中学卒業まで伯耆町に居たというオーナーは現在大阪で会社を経営されているそう。地元の農家に後継ぎが居らず、耕作放棄地が増えていくのを見て、地元への恩返しが出来ればとワイナリーを設立されたそう。志村富男氏に協力を仰ぎ、ブドウ作りを行っています。 と言う事で、志村さんがヤマブドウ系の行者の水と、メルローを交配して作った富士の夢と言う品種が使われています。価格は3240円。 色は流石の濃さで真っ黒。透明度もゼロです。エッジには紫が見えますね。 香りは黒ベリーや完熟ヤマモモ、杏仁豆腐+アズキ、桜餡と言ったものが感じられ、さらに、ベリーのコンポートや黒ベリーやプラムのジャムといったものも。また、時間と共に若干のメルロー的フルーツリキュールのニュアンスも出てきたでしょうか。その他、土っぽさや紫の花、紫の根菜?のような気配や、茶色いスパイス、黒蜜と言った要素もありました。 味わいは、ヤマブドウらしい明るく太い酸がアタックからバシッと感じられます。ただ、果実味も結構あり、アタックの段階から酸の周りにふんわりと広がります。渋みはそこまで強くはありませんが、舌触りにタンニンの質感が感じられる程度にはありますね。ボディはミディアム程度で、ハリは感じられつつも柔らかさもあります。 これにもハーブの利いたローストチキンはよく合いました。肉の旨みや脂に対しワインの果実香や酸が合いますし、ハーブの香りに対しても良く馴染みます。 ナスとソーセージののミートソースピザを一緒に取ったのですが、これもよく合いました。ミートソースのコクや甘味はワインの酸味果実味によく噛み合いますし、ソーセージの塩気や旨みはこれまたいいつまみに。 チキンやピザが合うのはなんとなくわかりますが、一番面白かったのは冷ややっこ。ピザとチキンが無くなってしまったので、そのままで飲むだけでは寂しいかなと、何でもないスーパーの豆腐に醤油と果粒だしを掛けただけのものをつまんだのですが、豆腐の甘みや香りがまずワインの香りに合うのと、醤油の香りやコクにも行けますね。 しっかりしたワインで、赤身の牛肉やジビエ、特に鹿などにはよく合いそうですし、トマト系との相性も良かったです。そんなワインに、冷ややっこが良いつまみになるというのもまた面白い経験でした。何だかんだ日本ワイン、と言う所なのでしょうね。 醸造はひるぜんワイナリーに委託と言う事で流石の纏まりですが、ブドウのポテンシャルもあるなあと。蒜山と同じような黒ボク土壌だそうですが、ヤマブドウ系は馴染みやすいのかもしれません。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年03月05日 00時26分13秒
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