|
カテゴリ:独り言・・・
そして、あなたは別の街で新しい仕事を見つけ、
Now, you have a new career opportunity in another city, みんなでペット不可のマンションに引越しをすることになりました。 and you and they will be moving to an apartment that does not allow pets. あなたは「自分の家族」のために正しい決断をしましたが、 You've made the right decision for your "family," かつて、私があなたのたった一人の家族だった時もあったのです。 but there was a time when I was your only family. 私は久々のドライブで、とても嬉しかった・・・保健所に着くまでは-。 I was excited about the car ride until we arrived at the animal shelter. そこには犬や猫たちの、恐怖と絶望の臭いが漂っていました。 It smelled of dogs and cats, of fear, of hopelessness. あなたは書類に記入を済ませて、係員に「この子によい里親を探してくれ」と言いました。 You filled out the paperwork and said "I know you will find a good home for her". 保健所の人は肩をすくめて、眉をひそめました。彼らは知っていたのです、 They shrugged and gave you a pained look. They understood the realities 歳を取った成犬たちが-たとえ「血統書」付きでも-直面する現実を・・・ facing a middle-aged dog, even one with "papers." あなたは、「パパやめて、ボクの犬を連れて行かせないで!」と叫ぶ息子の指を You had to prise your son's fingers loose from my collar as he screamed 一本一本、私の首輪から引き離さなければなりませんでした。 "No Daddy! Please don't let them take my dog!" 私はあなたの子供のことを心配しました。何故なら、あなたはたった今、このことを通して And I worried for him, and what lessons you had just taught him about friendship 友情、誠実さ、愛、責任、そしてすべての生命への尊重の意味を、彼に教えたのです。 and loyalty, about love and responsibility, and about respect for all life. あなたは私の頭を軽くたたき「さよなら」と言いました。あなたは私から目をそらし、 You gave me a good-bye pat on the head, avoided my eyes, and 首輪とリードを持ち帰ることさえ、丁重に断りました。 politely refused to take my collar and leash with you. あなたにとって守るべき期日があったように、今度は私にも期日がやってきました。 You had a deadline to meet and now I have one, too. あなたが去った後、やさしい女性係員が二人やってきて言いました。 After you left, the two nice ladies said 「何ヶ月も前からこの引越しのことを知っていたはずなのに、 you probably knew about your upcoming move months ago and 里親を探す努力もしなかったのね・・・」と。 made no attempt to find me another good home. 彼女たちは首を振りながらつぶやきました。「どうして・・・?」 They shook their heads and asked "How could you?" 保健所の人たちは、忙しさの合間に、とても親切にしてくれました。 They are as attentive to us here in the shelter as their busy schedules allow. もちろんゴハンはくれました。でも、私の食欲はもう何日も前からなくなっていました。 They feed us, of course, but I lost my appetite days ago. 最初は誰かが私のケージの前を通るたびに、走り寄りました。 At first, whenever anyone passed my pen, I rushed to the front, あなたが考えを変えて私を迎えに来てくれたのだと願いました。 hoping it was you that you had changed your mind, 今回のことが全部、悪夢であってほしいと願いました。 -- that this was all a bad dream... そうでなければ、せめて私を気に留め、ここから助け出してくれる誰かが来てくれればと・・・ or I hoped it would at least be someone who cared, anyone who might save me. しかし、幼い子犬たちの愛情を求める可愛らしい仕草には敵わないと悟った年老いた私は、 When I realised I could not compete with the frolicking for attention of 子犬たちの明るい運命を脇目に、ケージの隅に引っ込み、ひたすら待ちました。 happy puppies, oblivious to their own fate. I retreated to a far corner and waited. ある日の夜、係員の女性の足音が近づいてきました。 I heard her footsteps as she came for me at the end of the day, 私は彼女の後に続いて通路をとぼとぼ歩き、別の部屋に行きました。 and I padded along the aisle after her to a seperate room. しんと静まり返った部屋でした。 A blissfully quiet room. 彼女は私を台の上に乗せ、私の耳を撫で、心配しないで、と言いました。 she placed me on the table and rubbed my ears, and told me not to worry. 私の心臓が、今まさに起きようとしている事実を予期し、ドキドキと鼓動しました。 My heart pounded in anticipation of what was to come, しかし同時に、安心感のようなものも感じました。 but there was also a sense of relief. かつての愛の囚人には、もう時は残されていませんでした。 The prisoner of love had run out of days. 生まれついての性格からか、私は自分のことより、係員の彼女のことを心配しました。 As is my nature, I was more concerned about her. 彼女が今果たそうとしている責務が、彼女に耐え難い重荷となってのしかかっていることを、 The burden which she bears weighs heavily on her, 私は知っていたからです・・・かつて私があなたの気持ちをすべて感じ取ったように-。 and I know that, the same way I knew your every mood. 彼女は頬に涙を流しながら、私の前肢に止血帯を巻きました。 She gently placed a tourniquet around my foreleg as a tear ran down her cheek. 私は、何年も前に私があなたを慰めたときと同じように、彼女の手を舐めました。 I licked her hand in the same way I used to comfort you so many years ago. 彼女は私の静脈に注射の針を挿入しました。 She expertly slid the hypodermic needle into my vein. 私は針の傷みと、体に流れ入る冷たい液体を感じ、横たわりました。 As I felt the sting and the cool liquid coursing through my body, I lay down 私は眠気に襲われながら彼女の目を見つめ、「どうして・・・?」と呟きました。 sleepily, looked into her kind eyes and murmured "How could you?" おそらく彼女は私の犬の言葉が分かったのでしょう、 Perhaps because she understood my dogspeak, 「本当にごめんなさい・・・」と言いました。 she said "I'm so sorry." 彼女は私を腕に抱きました。そして、「あなたはもっと良い場所へ行くのよ。」 She hugged me, and hurriedly explained that it was her job to make sure I went to 「ないがしろにされたり、虐待されたり、捨てられたり、 a better place, where I wouldn't be ignored or abused or abandoned, 自力で生きていかなけらばならないようなところではなく、 or have to fend for myself 愛と光に満ちた、この世界とは全く違う場所に、 -- a place of love and light あなたが行くのを見届けるのが私の仕事なの・・・。」と、急ぐように説明しました。 so very different from this earthly place. 私は最後の力を振り絞り、尻尾を一振りすることで、彼女に伝えようとしました。 And with my last bit of energy, I tried to convey to her with a thump of my tail that さっきの「どうして・・・?」は彼女に対する言葉ではなく、 my "How could you?" was not directed at her. あなた、私の最愛なる主人である、あなたへの言葉だったのだと・・・。 It was you, My Beloved Master, 私はいつもあなたのことを想っていました。これからもあなたのことを想うでしょう・・・ I was thinking of. I will think of you そして私は永遠に、あなたを待ち続けます。 and wait for you forever. あなたの人生に関わる人すべてが、これからもずっと、私と同じくらい誠実でありますように・・・ May everyone in your life continue to show you so much loyalty. 終わり・・・ THE END. ジム・ウィルス 原文TUNAMARA KENNELSさんより 訳 by あーにゃママ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年12月30日 18時20分19秒
|