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カテゴリ:動物を考える
いつものようにたくさんの人の命を乗せて
そのバスは走っていました。 ふと見ると道路に横たわる小さな猫。 運転手さんはバスを止め、その子に近づきます。 まだ息をしている!!! でも、バスの運行中なので今すぐはどうにも出来ない。 運転手さんは乗客の方にお断りをしたんでしょうね。 猫ちゃんをバスに乗せて予定通りの運行を開始しました。 そしてその運転手さんは家族に連絡をし、 大きな駅で止まるそのタイミングに 猫を迎えに来て欲しいと連絡しました。 自分の代わりに病院に連れて行って欲しいと。 連絡を受けた家族は大急ぎで迎えに行きました。 20時前。どの病院も開いてない。 夜間救急に連れて行くことに。 痛々しい小さなその子の体を包み込みながら、 まだかまだかと先生を待っていたことでしょう。 心臓はかろうじて動いている瀕死の状態。 足からは骨が飛び出ている。 下半身は性別が分からない程に潰れている。 頭はグラグラしていて力ない状態。 内臓はもはや形がないぐらいに損傷が激しい。 万が一、この子が助かったとしても、 しんどい日々を過ごすことになると。 決断の時でした。 その子は家族が見守る中、 静かにゆっくりと眠るように逝きました。 公共の乗り物なのに何をやっているんだ!と お思いの方ももちろんいらっしゃったでしょう。 仕事でうまくいかずイライラしてらした人もいらっしゃったでしょう。 そんな中、その猫ちゃんを心配して下さった 乗客の方もいらっしゃったようです。 私はこの運転手さんの行動にただただ敬服です。 海外ではこういう話はよく聞くけど、 日本でしかもここ広島で起きた出来事だなんて。 その運転手さん、私の同僚の弟さんなんです。 苦しい時も一緒に頑張ってきた仲間なんですが、 その方もすごく動物に対して思いのある方で。 そんな方の弟さんだもの、見過ごすことが 出来なかったんだと思います。 もしかしたら、賛否ある出来事かもしれません。 でも、私はこの運転手さんに心から感謝します。 こんなにもかっこいい運転手さんに出会ったことありません。 乗客の方々にも心から感謝します。 ステキな方に出会えたと心震えています。 私は本当に周りの人達に恵まれています。 この子猫、弟さんが「こてつ」と名前をつけていたそうです。 こてつさん、また会いましょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年11月22日 23時08分39秒
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