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カテゴリ:鬼ヨメの介護日記
義父との長い夜を過ごしたあの日 無我夢中で検査に連れて行ったはいいが 脳外科的には何も問題がないという理由で 何も処置をしてもらえず ふたたび介護つきマンションに帰ることになり これから義父はどうなるのか 不安な気持ちでいっぱいだったワタシ。 義父の混乱ぶりがひどかったので 脳外科からの帰り道は 若い女性ケアマネージャーに代わって 男性スタッフが運転する車に揺られた。 長い道のりの途中で ワタシが新婚当時住んでいた街を通った。 行き道では気がつかなかったなぁ。 義父が暴れるのを抑えるのに 夢中だったからなぁ。 「あっ ここ懐かしい!」 思わず声をあげたのは 次男ポチを産んだ病院の前を通ったときだった。 「このあたりをご存知なんですか?」 「ここでねぇ。下の子を産んだんですよ。」 「えっ? 下のお子さんですか?」 なんで そこで疑問文なんだ? 「下のお子さんがいらっしゃるって 今、お子さんおいくつなんですか?」 「下の子は高校3年生です。」 (このときは翌日に骨折するとは夢にも思わず) 「えっ?」 「それで上は大学2年生。浪人したから もうハタチなんですけどね。エヘヘ。」 「えっ? ちょっと待ってくださいよ?」 ハンドルを握りながら 思わず振り返りそうになり 慌てて姿勢を正して減速した男性スタッフ。 なに? もしかして どっちかの同級生のお父さん? 義父のことで必死だったので 男性スタッフの顔もろくに見てなかったが もしかして 知り合い? バックミラーに映り込んでいる 運転席の彼の顔を見ようと 前に身を乗り出すと ミラー越しにワタシを見る彼と目が合った。 「えーっと。 あのー・・・ 女性にこんなコトを言うと かえって失礼なのかもしれませんが めちゃくちゃ若いですねぇ!」 うひょほ~ 不安も疲れも吹っ飛ぶやーん でもね それはきっと 「さっきワタシを暗いところで見たからですよ。 マンションに帰って明るい場所に出たら 『あっでもないか・・・』って思いますって。」 「いえ僕、 ケセラセラさんとは 昼間にもお逢いしてますよ。」 「あら それは失礼しました;;;」 全然 覚えてなかった;;; てか あの夜 頑張れたのは この言葉のおかげやったかもしれん ワタシを年下だと思っていたらしい彼は38歳で奥さんが年上なんだと。 アラフォー女性が身近にいるのにそれより若く見られたコトに嬉しさ倍増。 ←オンナは単純、クリックは簡単。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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