下級公職者のよくない習慣いくつか
今は建国記念日の長期休暇真っ最中、各地で大勢の人が出ている様子や、経済も好調で、上海の株が上がったなどの報道、習近平さんが石破さんに祝電を送ったなどの記事がありました。 東京の女子医大で、寄付の額によって合格を決めていたという報道を見ましたが、コネや面子が重視される中国では理不尽なことは下の例以外にもたくさんあるのだろうと思います。最初から採用者を決めての人材募集だったのか? 疑惑を解くには情報公開しかない 「煙草専売局がスポーツ専攻の学生を採用し、顧客マネージャーにした」「江蘇省の某事業組織は成績が上位の3人を採用しなかった」など、各地で採用の問題が起き、議論は止まりそうにない。 貴州の煙草専売局のスポーツ専攻の学生採用問題では、顧客マネージャーに必要な専攻は「体育、運動」と書かれ、さらに「サッカー国家二級運動員以上の資格者を優先」と注記されていた。 専売局は「実際の状況に応じて人材をとり、採用プロセスは法規に則り、公開透明だった」と回答しただけ。どんな「実際の状況」がスポーツ専攻の学生を必要とするのか?に答えるべきだ。 江蘇省の某事業組織も、上位3人を不採用とした理由を公開すべきだ。成績が2番の人は別の仕事を選び、自ら専売局を放棄したとネットで報じられたが、それが真実なら、そう回答すれば、「最初から採用を決めていた」などの詮索を受けなくて済むのだ。 次も強いコネが疑われた例です。実習生が秘密漏洩? 国内トップ級投資銀行の中信建投の実習生がショートビデオを発表、高級車や高級時計、ゴルフなどの映像が出たので炎上した。彼の家庭背景が推測され、コネが疑われたのだ。 実習のチャンスは本科生、特に大学院生にとっては望む仕事につけるかどうかに関係する。金融機関の本社での実習の機会は少なく、一般に大学3年か、修士2年に行われるが、彼は大学1年で、なぜ実習に行けたのか疑問が出た。 同社は、「これを参考に内部管理を強化する」と回答したが、それでは疑惑は解決しない。 実習生のショートビデオには、新規上場を予定していた3社の名称、財務診断報告、銀行確認書など敏感な情報が含まれ、情報漏洩と騒がれた。 この実習生は後にメディアを通じて不満を述べた。「ビデオの資料は会社から学習資料として渡されたもので、機密資料との説明はなかった。会社が機密を私なんかに渡すでしょうか?」 中国では14、5歳の子供を大学に入れて英才教育をすることが少なくありません。「神童」の公務員採用が失敗、異常な公職の選定は疑問を明らかにすべき 河南省の監獄が2024年の大学卒の公務員募集で、20歳以下の受験生を合格にし、ネットで議論が起きた。普通は22、3歳で大学を卒業するが、18、9歳で大学を卒業することは可能で、ネットには彼らを「神童」と揶揄する声が出た。 その後、同監獄管理局は、生年月日が疑わしいので不採用にすると発表した。 下級役人が自分の成績を達成するために、企業などに無理難題を吹っ掛けるのでしょう。「企業をつぶすのは簡単だ」との言論に驚く、法執行を規範化してこそ信頼が生まれる ネットに流れた4分余りの録音が大騒ぎを起こした。法執行官が「企業をつぶすのは簡単だ」「今年の成績目標は5000万元だが、まだ2900万元足りない・・・」などと語った。 「企業をつぶすのは簡単だ」には脅しの意味があり、「まだ2900万元足りない・・・」の部分は罰金の目標額を決めているという意味ではないだろうか。法執行機関と企業の関係では前者が強者と考えられえ、権力乱用を連想させる。