カテゴリ:建築
鉄骨造の建物の場合、工場で加工した鉄骨を現場でくみ上げる。 これを立方(たてかた)と言う。 これが終わると上棟(じょうとう)と言って、 ようやく建物全体の大きさと形がわかるようになる。 昨日は、現場で立方を見た。この立方をやるのが鳶(とび)という職人で、クレーンで吊った鉄骨をボルトでつなげていく。 一本1トン以上もある鉄骨を自分の手で押したり引き寄せたりして所定の場所にセットしボルトで留めていく。それを地面の上ではなく地上何メートルも上の細い鉄骨の上に乗ってやっている。 柱と柱の間に梁(横材)をつなげる場合、クレーンで吊られた鉄骨を手で引き寄せ、ボルトの穴同士を合わせてボルト留めをするが、はまらないこともある。そんなとき手に持った工具を鋼材の間にねじ込み鋼材を滑らせるようにぐいぐいと入れていく。すると何トンもある鋼材がスルスルとおさまっていく。これがカッコいい。 主に2人組みで息を合わせ作業を進めていく。 アイコンタクトとボディーランゲージで意思の疎通をはかり、ちゃっちゃと鉄骨が組みあがっていく。なぜか、みんなイケメンで作業着も決まっているのである。その作業着の肩のあたりが汗でぬれているのがわかる。普段ボクが確認申請で額にかく冷や汗よりもいい汗である。 家に帰って嫁さんに鳶のことを話すと「次男の同級生のおじいちゃんが鳶で、おじいちゃんなのにカッコいい」とのこと。 運動ができてカッコいい奴が鳶になるんだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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