日々是好猫＊猫

きのうは雨が降ったり止んだりだったのですが、
雨の合間に子スズメを拾いました。

うちの庭の上で、親スズメが騒いでいたので庭を探してみたところ…いました。

雨が降る中、外へ繋がる門に子スズメがへばりついていました。
我が家の庭は隠れるところもなく、猫の庭でもありますから
ここへ置いておくとまずいだろう、という事で
とりあえず雨が止むまで安全な所（カゴです。父作。）に入れておいて
鳴き声で親鳥が近くに来たら放そう、ということになりました。


カゴの中の子スズメです。
拾った時にはびしょびしょで、模様もわからないくらいだったのですが
乾いたら綺麗なスズメ模様（？）が出ています。


念のためにかかりつけの獣医さんに連絡して相談したら、
いまの時期はスズメやツバメの子が飛ぶ練習をする時期だそうで、
落ちてきた子を拾うかたが多いんだそうです。
で、病院の方は「なるべく親鳥に近くで、
高い場所で放してあげてくださいね」とおっしゃっていました。

しかし、うちの敷地内で「親鳥に近い高いところ」というと、
おもいっっきり猫（フジコ）の通り道なんです。
この辺りは家の家並みが繋がっていて、屋根の上は猫銀座ですから
知らない猫までやってくる始末です。
こんなんじゃ、危なくて屋根の上には放せません。

悩んだ挙げ句、お隣りの家の庭に放させてもらうことにしました。
我が家の庭はコンクリートの地面で、ちゃんとした木もなく、隠れる場所がないのです。
お隣りの家の庭はうっそうとしていて、木も茂みもあり隠れるには打ってつけに思えました。
事情を打ち明けると、お隣さんも庭にスズメを放すことを快諾してくださいました。



放す前の子スズメです。
けっこう元気があり、１ｍくらいまでは飛んでいました。


放した子スズメはちゅんちゅん鳴き、お隣の庭をちょんちょん跳ねまわり、
これで暗くなる前に親と再会できるといいなぁ…と。


しかしこれで一件落着と思った瞬間、ふと胸騒ぎがしました。
「そういやフジコはどこへ行ったんだろ？」
こういう胸騒ぎがするときにはロクな事がないんです。

それから３０分もしないうちにフジコが帰ってきました。
誇らしげに鳴いています。
そして…けたたましく鳴く鳥の声も聞こえます。

「まさか！？」と思い、窓を開けると
さっき逃がしたばかりの子スズメをしっかりくわえているじゃないですかーーーー！！！
「フジ、ちょっと待てっ！その子を放せっっっ！Σ(ﾟДﾟ；≡；ﾟдﾟ)」
いつもと違う私の剣幕に、フジコは獲物をくわえたままどこかにいってしまいました。
追いかけましたが、後の祭りです。

ほんとに凹みました。あんなにかわいかったのに。あんなに元気だったのに。

きのうのうちに日記に書こうかとも思ったのですが、
あまりにつらくて、雨の事しか書けませんでした。
家族に「弱肉強食の世界だから、仕方ないよ」と慰めて貰ったのですが、
やはりしばらくは落ち込みそうです。

ほんとうにごめんなさい…（涙