CSI :Miami Files Annex

2015/04/01(水)09:29

NCIS~ネイビー犯罪捜査班9 #205 The Good Son

NCIS~ネイビー犯罪捜査班 S7-9(72)

『水兵たちの休暇』 いつもは憎まれ役のヴァンス局長ですが、決してそのために存在しているのではないと判るエピソードですね。 地味でオーソドックスですが、キャラクターを掘り下げて余韻があったなと思います。 ボルティモアで上陸休暇中の下士官ケイレブ・アダムスが早朝に刺殺されて見つかる。 被害者は喧嘩をしていたようで、手や顔にアザがあり、財布の中は空になっていた。 直前に通報した男が勤め先の修理工場で動揺した様子で血を洗い流しており、上着が血まみれだったことから市警が身柄を拘束する。 NCISに連れ帰ったところ、ヴァンス局長の義弟、マイケル・トーマスと判り、ギブスはヴァンスに捜査には関わらないでくれと言う。 ヴァンスは家族の問題で「複雑なんだ」と言い、捜査に関与する姿勢を崩さない。 マイケルによると、その日は朝5:30に現場近くを通りかかり、まだ息のある被害者を見つけ手当をしたが助けられず、仕事先に遅れると困るのでそのまま職場に向かったという。 911の通報の録音を聞いても、マイケルの証言とは食い違いはない。 被害者とマイケルとは接点がなく、昨夜はアダムスら水兵が215名上陸していた。 アダムスの行動を追ったところ、上陸してからメレディス・ビルソンという女性に何度も電話をかけていた。最後にかけたのは4:35だった。 アダムスは午前3時にピザ店で金を払っており、その夜に上陸した水兵でもう一人帰艦していない下士官ブライアン・スミスがいると判る。 ピザ店の店主はアダムスの事は覚えていないというが、昨夜同席した他の水兵はアダムスが恋人に会うと言っていたという。 検死でアダムスが喧嘩をしたのは殺される数時間前だという。犯人とは別の人間と喧嘩したのかもしれない。 ヴァンス局長は捜査状況に一喜一憂する。 メレディスの家を訪問すると、上半身ハダカのブライアン・スミスが現れ、トニーを見て逃げ出してしまう。身柄を拘束するが、スミスにはやはり喧嘩をしたようなアザがあった。 メレディスは、アダムスと付き合っていたが、今はスミスが好きになり電話でそのことを伝えたという。 すると朝の6時頃血の付いたシャツを着たスミスが現れたという。 スミスは恋人に振られたアダムスが自分を店の裏に連れて行き、殴られたという。その後逃げたが、アダムスとは兄弟のような関係だったのに裏切ることになってしまい、悪かったと思っているが、殺してはいないという。 マクギーはマイケルが未成年の時に凶器を使った暴行事件を起こしているのを見つける。内容は伏せられているが、ギブスは正直に答えなかった理由を厳しくマイケルに求める。 途中でヴァンスが口を出し、マイケルが子供の頃から親代わりとして面倒を看ていると言うので、ギブスと対立する。 キレやすい性格だったマイケルはカウンセリングを受けて変わったという。 アビーは傷の形から凶器は漁師が持つような骨すき包丁と断定する。遺体に着いていた指紋を採取すると、スミスの指紋が見つかり、ヴァンスはマイケルへの容疑が薄まったことから、マイケルを自分の家に連れ帰るという。 しかし、実の姉でもある妻のジャッキーはマイケルを家に泊めないと言ってヴァンス夫妻は口論する。 マイケルはこれまで何度も夫妻の援助を受け、手を尽くしたけれど裏切られてばかりだったという。愛しているからこそ、弟を手放したというジャッキーは、明日の朝までという条件で泊めることにする。 徹夜で証拠を調べていたアビーによると、アダムスの所持品から包丁を見つけたが、凶器ではないという。ただ、身体から意識がもうろうとするドラッグが検出されたため、上陸した水兵全員を調べ直すことになった。 スミスもアダムスは酷く酔っていて、様子が変だったと証言していた。 すると215名の中で3名から鎮痛剤が検出され、その中の一人はピザ店で誘われ、アダムスらと奥の闇カジノへ行ったという。 再度ピザ店に行き奥の部屋に踏み込むと、水兵たちが賭けポーカーをしていた。店からはドラッグが見つかり、店長はいかさまはしていないが水兵たちに薬を盛って意識をぼんやりさせたと認める。アダムスは恋人に振られて、婚約指輪を買うために金が要るといっていたという。 店周辺の防犯ビデオを調べたマクギーは、アダムスが店から出て行く直前に出ていった民間人を見つける。 それは水兵をポーカーに誘った男で、使われたカードからも指紋が出た。マイケルだった。 ヴァンスは自宅に戻り、事情を聞く。 マイケルは修理工場を開くためにヴァンスから金を借りていたが、返すために賭けポーカーをやり全額すってしまった。 相手は水兵を客引きすれば金を返すというので、アダムスらをポーカーに呼び込んだという。 しかし、店を出たところでマイケルのせいで金をなくしたアダムスが襲ってきて気がつくとアダムスの包丁で刺していたという。 殺すつもりはなかったというマイケルをヴァンスはギブスに逮捕させる。 ギブスは「君のせいじゃない」とヴァンスを慰める。 ヴァンス局長も辛いですね。 問題を起こす家族を幼い頃からずっと見守ってきて、手助けもしたし厳しい事も言ってきた。 けれども、マイケルは結果としてヴァンス夫妻を裏切ることをしてきた。 何よりも嘘をついている。 もう、助けることは彼のためにならない。自分自身で責任を取らせよう。 そう思ってもなかなかできないものですよね。愛しているだけに、見捨てるような気がしてしまう。 普段仕事では厳しいヴァンス局長だけに、身内の問題には甘いのかとギブスに言われてしまい、職権を利用しようとする。 ギブスもやりにくいというだけでなく、もしもの結果の事を考えるとヴァンスには距離を置いてもらいたかったでしょう。 怖い顔をしていたので息子が「ご飯の前でゲームしてごめんなさい」と言い、ヴァンスは良いんだよと息子を抱きしめたところに、ごく普通の父親の顔を見ました。 家族は大切ですが、辛い思いもさせられる。 象徴的なシーンでしたね。 ボルティモアということだったので、トニーの元婚約者のウェンディの話題が出ましたが、二度目の恋はステキというわけではないと判ったということなので、トニー/ジヴァファンはやれやれということでしょうね。

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