Chicago P.D. S3-14 The Song of Gregory Williams Yates
「Law & Order:S.V.U.」とのクロスオーバー、第3弾。一挙放送でやっと「Nationwide Manhunt」の続きが見られました。前半を見た時とはまた違う感慨がありますね。ドッズ・ジュニアが出てくると、あ~と切なくなりますし、エリンの事情がよくわからなかった時と違って、非情に感情移入しやすくて見ごたえがありました。ただやっぱり、SVUとのクロスオーバーは番組ごと取り込まれるというのか、普段のP.D.のイメージとは違いますね。もちろんオリビアも出てきましたし、文句はありません。(笑)イェーツを取り逃がしたリンジーはシカゴに戻る。その後、イェーツの目撃情報はいくつかあったが、イリノイ州の州境辺りで消息がなくなった。シカゴの警察本部はイェーツを指名手配し、全力で捜索を始める。ヴォイトはイェーツがリンジーに会いに戻ってくるのではないかと、警戒する。NYからオリビア・ベンソン警部補から連絡が入り、イェーツが刑務所で携帯電話を手に入れて、リンジーのアパートの近辺を検索していたという。その付近で、女性看護師3名が惨殺されたという通報があった。いずれも同じアパートに住み、一人は手首を切り落とされていた。大怪我を負ったもう一人は緊急医療センターに運ばれたという。特捜班は性的暴行がないことから、イェーツの犯行かどうか疑問を持つ。アパートには犯行時留守だったネリー・カーという女性が住んでおり、ヴォイトは行方を探すように命じる。リンジーは明らかに自分を挑発しているイェーツの捜査に関わりたいと、ヴォイトに訴えるが、ヴォイトは絶対に自分の側からリンジーを離さない。入院していた4人目の被害者が死亡してしまい、看護大学のネリー・カー教授が駐車場から誘拐された事がわかった。誘拐したイェーツは、自分はネリーの元カレだと言い、アパートを襲撃したのも、そもそもネリーが目的だったと思われる。しかし、ネリーはイェーツのタイプとは異なる。イェーツが乗り捨てたと思われる車があり、中にはリンジー宛の手紙が残されていた。イェーツはリンジーが署の中にいることが知っているようだ。署長がテレビで記者会見を行っている時に、ホームレスの女性がリンジー宛の小包を届けに来た。イェーツからのもので、ヴォイトはすぐに全員を屋外に避難させて、爆発物処理班を呼ぶ。小包は爆発物ではなかったが、中から切り落とされた手とそれに挟まれたメモが見つかる。メモには「なぜママからの電話に出ないのだ」とあり、イェーツがこちらの状況を全て知っている事がわかった。そして、リンジーにイェーツからテレビ電話がかかってくる。イェーツはネリーを人質に取り、リンジーを挑発する。室内が写った時、リンジーは自分のアパートにイェーツとネリーがいる事に気づく。マウスはリンジーの携帯がウィルスに感染しており、こちらの通話内容やメールなど全てイェーツ側に伝わっていたという。特捜班がリンジーのアパートに到着すると、イェーツの姿はなく、クローゼットの中にネリーが隠れていた。オリビアとフィンがNYから到着し、捜査に加わる。オリビアはリンジーを気遣う。ネリーはイェーツの事を知らなかったと言い、イェーツはなども「故郷」について話していたという。オリビアはネリーの旧姓がウィリアムズだと聞き、NYで検索していたのがペネロピ(ネリー)・ウィリアムズだと言う。リンジーに「故郷で会おう」と言っていたが、イェーツの故郷はノースカロライナで、ネリーには養子に出されたグレゴリーという兄がいた。ネリーの母スーザンによると、幼いころから問題行動のあるイェーツがこれから生まれてくるネリーに何をするか怖くなり、夫マイケルがイェーツを養子に出した。その後、両親は離婚したが、マイケルはネリーと今も会っているという。オリビアはイェーツの生育歴から、母親のスーザンに似たブルーネットで茶色の目の女性を餌食にしていたとプロファイリングする。ラドニックには復讐が目的だと言っていたが、ラドニックの妊娠中の婚約者を殺したことで、妊娠中に自分を捨てた母親に復讐する気持ちになったのだろう。イェーツがスーザンの家を襲うと考え、特捜班はリンジーを署に残して出動する。ヴォイトがどうしてもリンジーを連れて行かない事に、オリビアは私も同じことをすると声をかける。しかし、スーザンの携帯電話にイェーツから電話がかかってきて、リンジーが話をする。イェーツは父親マイケルを捕らえており、リンジーはすぐさまマウスに居場所を突き止めるようにいう。話を引き伸ばしたリンジーは、私はあなたの母親に似ているので執着するのかと話す。一方、ヴォイトたちがスーザンの住居に到着すると、通報がありボーデンらが火事の消火活動を行っていた。マウスが突き止めた住所はかつてイェーツが両親と住んでいた家で、リンジーはヴォイトが止めるのを聞かず、一人駆けつける。イェーツは父の首にロープを掛けて、リンジーを待っており、リンジーに自分の話を聞くように言う。過去の犯行やナディアの事でリンジーを挑発するが、もし撃てば父親を階下に突き落とすことになるという。しかし、イェーツは処刑には立会人が必要だといって、目の前でマイケルを突き落とすと、自分と共通点のあるリンジーがこれからずっとイェーツの話を引き継ぐという。アイスピックを持ってイェーツが近づいたため、リンジーはイェーツを射殺する。リンジーの行為は正当性のある事と判断され、イェーツの事件は幕を閉じたが、だれもがリンジーを心配する。オリビアはリンジーをモリーズに誘い、自分もかつてウィリアム・ルイスという犯罪者に執着され同じ道を辿ったと話す。オリビアはまだ今もその事件を乗り越える最中なので、いつでもリンジーの話を聞くという。最初はアマンダに執着していたイェーツがリンジーに乗り換えるのは当然かな。(笑)途中から、これはオリビアがルイスに翻弄されたストーリーと一緒じゃないかと思っていたら、オリビア自身の口からそれが出て、あーやっぱりという感じ。リンジーにスポットが当てられ、チームで孤立しながら堂々たる活躍でしたが、クロスオーバーとはいえ、どうしてもSVUのスタイルになってしまうのだろうなと思いました。それにしても、オリビアを前にするとヴォイトは柔和、温和ですね。せっかく、犯行現場近くにいてヴォイトがリンジーの正当性を目撃できたのに、役に立たなかったのは残念。オリビアに再々来てくれよ、ということは今後もクロスオーバーがあるのかしら。前半のNYでもドーソンは印象が薄かったですが、こちらでもフィンは何しに来た?という感じでした。シカゴ・シリーズはいつ見ても寒そうなシーンが多いですね。屋外のシーンが多いためでしょうが、撮影期間中はNYより雪も多そうだし、ちょっと気の毒に思ってしまいます。