CSIマイアミ 5-14「心停止11分」
5シーズンは、頼りなく揺れ動いた4シーズンと違って、個々のエピソードもしっかりしているし、全体を通してテーマらしきもの(テロ?)があってなかなか良いですね。その中で2月のSweepsに向けて満を持して登場したこのエピソードは、エンターテイメント性重視のCSIマイアミとしても、キャスト全員の総力を結集して、爆弾、銃撃戦、任務に対する使命感、年少の者への共感、その他もろもろの「マイアミらしさ」がたっぷりありました。しかも、全編に「Horatioらしさ」が溢れています。このためにDCはこの数エピソード間出番を減らしてをセーブしていたのかと思うほど。あまりがんばりすぎて心配してしまうほどの大活躍です。(爆)おまけとして、ファンにはたまらない、Horatioの銀行口座の情報をちらっと画面で見ることができます。ちなみに、最後のshootingシーンはハリウッドで撮影しているのが丸わかりでした。(キャピタルレコードのビルが映っていますね)このエピソードはマイアミとしては異例の2パーター(前後編)の前半で、最後にはとんでもない事態が起こり、お決まりの次週に持ち越されることに。もう、そのことを考えると心配で吐きそうになります。(後述)重要なネタバレがあります。先の展開を知りたくない人はご注意ください。ラボの証拠品の火器を積んだ車が襲われ、あらゆる種類の銃が奪われてしまった。このオープニングの派手さはさすがですね。ドキドキします。最後まで強奪犯と闘った警官は手の中に犯人の髪の毛をを握っていた。それを見たAlexxの「彼は最後まで警官だったのね。」という言葉に、Horatioの決意が見て取れます。"Priority No.1" ああ、なんと格好いい~そして捜査の末たどり着いた名前は聞き覚えのあるあいつ。そう、今は刑務所に入っている南海の極悪人、Clavo Cruzでした。制作側も一体何回登場させたら気が済むのか。(笑)もう、マイアミ史上最大の悪役と言っても良いですね。でも、演じるGonzalo Menendezがまた上手いのです。Horatioに何もかも奪われたというClavoは、言葉でたくみにHoratioを煽る。彼にまで「H」と呼ばれて、それでもHoratioは穏やかです。決して感情的にならず、脅さず、静かにささやくH。"Why don't you be a man ? And tell me what's you up to? "(大人になったらどうだ。何をたくらんでいるのか言え。)しかし、さすがに彼も歴代一位の悪党ですね、"Lieutenant Caine, master of the obvious"(嘘偽りのない王者)と実に楽しそう。もしかして、Horatioに構ってもらいたいのか?徐々にHoratioの怒りが高まっていくのがわかります。やはりClavoは無関係ではなかった。奪われた武器が彼の脱獄に使われなんと、Alexxの命を巻き添えにした?!まさか?!もう、泣きそうでしたよ。「死んだらいやだぁ、とにかく無事にいて!」と祈りました。その後のAlexxの行動がまた見事。自分も九死に一生を得たのにすぐに「私はここで必要とされているから。」と医師としての使命を果たす。一方、市民の手に渡った銃も思いがけないやるせない死を招いてしまう。捜査の中で誤射で弟を死なせた少年を取り調べたRyanの目が潤んでいましたね。「僕もパパみたいに刑務所に行くの?…だよね、当然だ。(I deserve it.)」その時のRyanの表情は本当に深い悲しみと同情を見せていました。このシーンもなかなか良かったです。Calleighも留守がちなHの替わりにラボを守って、現場に取り調べに大忙し。それにしても、衣装があまりにも胸の谷間が見えて。(爆)最近黒が多くないですか?しかも、パンストも履かないと言っていたのに、マイアミでロングブーツなど、ありえません。あれではまるで九の一。(大爆)そしてあとはもう、Horatio, Horatio, Horatio。これぞマイアミ!走って、すごんで(「彼女が死ねば、お前の命はないぞ。」"If you hurt this woman, you're gonna die.")、ハマーのステップに立ち乗りして、そして撃って撃って撃って!めちゃくちゃ格好いいです。もう、最高!と思っていたらすごいところでTo be continuedになっていました。(以下ネタバレに付き反転してください)しかし、なんとEricが撃たれて殉職?え?そんなばかな?CSI:Miami Files 本館へ《吹き替え版を聞いて》今週は緊迫した内容のためか、いつもより押さえが効いてHoratioに変な演出がなく良かったですね。浪川さんもJonathan Togoの感情のこもった演技を見事に伝えていて、いつもこんな感じだったらウルフが嫌われキャラになることもないのに、と思いました。(笑)今週の《Inside CSIマイアミ》2回目にしてカルーソが一人ボケ・ツッコミを。(爆)Q.「日本でも大人気ですが、どうしてCSIマイアミは世界中で人気があるのですか?」A.「なぜならボクがハンサムだから、うそうそ。(笑)」カルーソももうちょっと気を遣って「日本ではあなたの吹き替えのせい」と言ってあげれば良かったのに。運昇さんもさぞ喜んだでしょうに。でも、こういうボケを言うカルーソも珍しいですね。もしかしたら、あまりにテンションが低いので盛り上げてみたのでしょうか。「お気づきのように、番組が設定された場所とキャラクターたちが独特の結びつきをしています。このストーリーテリングの新しいフォーマットが…」大事なのだということでしょうね。"As I say, I think that you're aware unique combination of where the show's sets and characters. And this new brand format telling stories of this world..."「世界中の視聴者はキャラクターを明確に意義深い形で取り入れたように感じます。そしてその事が重要なのだと思います。」"I also feel that the audience around the world has embraced characters in a very specific way, and significant way, I think, and THAT is important. "「しかし他にも、我々のストーリーテリングで、タグライン(キャッチフレーズ、決め言葉)や映像効果などの目印を使って語る方法にも基づいていると思います。それで番組が文化を越えて人々に理解されることになったのでしょう。」"But the other thing is that based on the way we tell a story with some of the signatures how we tell the story with the taglines and visual element, (it shows) transcends culture in this understandable, you know, almost in any setting..."「過度に意識されるように番組にsignature(目印)を取り入れる方法を我々が見いだしたのだと思います。」"...that because I did think, we figured out how make the show what is signature in so that signature something is overconscious of.”最後のところの聞き取り&訳はいい加減(汗)ですが、あらゆる文化に当てはめ可能なストーリーテリングの要素を確立したということなので、日本的にアレンジしたHoratioがいてもおかしくないということになるのかな?結果的に「どうでも好きに楽しんでください」ということになったとしたら、それはやはりマイアミの大らかさかもしれませんね。