FBI:特別捜査班 #6 Family Man
今回は誘拐事件ですね。相変わらず緊迫の展開ですが、案外人間関係のあれこれがメインとなって普通のドラマぽいなあと思ったり。(何のことやら)上院議員のゲイリー・リンチの2歳の娘が誘拐された。夫妻が帰宅すると、子守のエレナとグレイシーの姿がなく、犯人からの身代金1億ドル要求のメールが届いた。文章には「嘘つき」とあり、グレイシーを写した動画には銃が映っており、警察知らせれば殺すという。すぐにFBIと地元警察が秘密裏に動くが、ベルとジダンはそれぞれ夫妻に詳しい状況を聞く。リンチ議員には仕事柄脅迫状が届いたり、恨みを買うことはあるというが、犯人の心当たりはないという。ヴァレンタインとモージャーは議員に汚職関係の捜査が及んでいないかどうか、司法省に探りを入れるようにいう。夫妻は身代金を支払う決断をする一方、防犯カメラの映像を解析すると、散歩に出かけようとしたエレナとグレイシーにタイミングよく犯人が現れ、誘拐していた。家の中の情報が犯人に漏れていると察し、家の中を探ると、ぬいぐるみにカメラが仕込まれていた。そのぬいぐるみを誰が置いたのか、夫妻にはわからないという。犯人の車が発見され、車内にエレナの死体が見つかる。すでに誘拐から5時間経っているが、FBIは警察発表を控えることにする。リンチの過去を探っていたクリステンは議員候補だったころに、女性絡みのゴシップがあったのを見つける。リンチは渋々、ニコール・スーサという女性と浮気をしていたことを認め、2週間前にニコールが家にやってきたことを認める。ニコールは病気になり金の無心をしたが、ろれつが回らず追い返したという。ぬいぐるみを置く時間はなかったようだ。ニコールの自宅に突入すると、ニコールはALSを患っており、議員によく似た男の子と暮らしていた。リンチとは議員になる時に別れ、手切れ金をリンチの友人のフィネガンから受け取ったという。リンチは以前、建設業を営んでいたが、政治家になるときに商売を手放していた。フィネガンもまた建設業を営み、リンチとは幼馴染だという。グレイシー誘拐については触れずに、ニコールの事を確かめ、リンチには敵がいるのか質問する。フィネガンは政治家になってからは、リンチには会えなくなったという。タブロイド紙に誘拐事件が気づかれたという情報が入る。ベルとジダンは記者に1日だけ発表を待ってほしいと頼む。犯人から身代金の支払いに関する電話があり、リンチが公園のベンチ下を探す。メモにはビットコインで払えと書いてあった。しかし、タブロイド紙はリンチの娘が誘拐されたことをすっぱ抜いていまい、犯人は怒ってリンチに取引を中止するという電話をかけてきた。娘は殺すという意味合いだが、モージャーはまだ諦めてはいけないと夫妻に告げる。事件が漏れたのは首席補佐官のジェンセンがゴシップを報道しようとした記者に、ダメージを同情に変えるためグレイシーの件を話したからだとわかる。ジェンセンを厳しく問い詰めると、自分が誘拐事件を起こせるはずがないと開き直る。改めてリンチ本人に敵対関係にある者、フィネガンとの関係などを聞きただすと、リンチは捜査に協力するどころか興奮してしまう。FBIはグレイシーの生存を信じ、証拠を見直す。動画に写っていた銃の所有者は絞り込めないが、クィーンズとのつながりを探るため再度ニコールを訪問する。しかし、ニコールはオキシコドンの過剰摂取で死亡しており、幼い息子ネイソンは意識不明だった。ジダンの迅速な対応でネイソンは助かるが、依然グレイシーの姿はない。動画の銃はニコールのものとわかったが、共犯者がいるはずで、ニコールの部屋からはフィネガンの指紋が検出された。やはりフィネガンが恨みを持ち、犯行に関わったのではないか。リンチはフィネガンから公共事業の受注に関して便宜を図ってほしいと言われ、断ったことがあるという。実は先月にフィネガンがグレイシーの誕生日に孫娘を連れて家を訪ねてきたということがわかり、FBIはフィネガンの自宅を捜索する。自宅にはグレイシーの姿はなく、ベルとジダンはフィネガンの尋問を続ける。ベルは金を得るのが目的ならば、ニコールが息子と心中するのは納得できないという。フィネガンがニコールの銃を奪って、彼女に罪を着せようとしたのではないか。現在フィネガンはカネに困っており、実の息子が10日前に刑務所で死亡していることがわかる。口を割らないフィネガンに、リンチ自身が向き合い、何が理由だったのか問う。フィネガンは麻薬依存の息子を助けてほしいとリンチに頼もうとしたが、取り合ってもらえなかったという。それでもそれとグレイシーは無関係だ。グレイシーは無事救出された。モージャーは夫妻が救出を信じ、何とか持ちこたえたという。ベルは過去の経験で必ず助け出すと約束して期待をもたせたのに、助けられなかったことから、モージャーのやり方に疑いを持ったことを反省する。リンチの妻はネイソンの行く先を心配し、養子に迎えられないだろうかという。今回わかったこと。ベルは誘拐事件で警察官だった時にFBIと合同捜査を行い、それがきっかけでFBIに入った。ジダンの祖父はALSだった。ジダンがナロキソンをさっと処方したのは(多分FBIの車には常備されている?)陸軍レンジャーの経験からかな。誘拐されて3時間以内に殺されるのが75%とか言いながら、随分時間をかけて捜査しましたね。マスコミに事件が公になってしまうと、情報提供者を募ったり、別の展開になると思うのですが、あくまでも「恨みを買ったのは誰か」という線で押しました。フィネガンについては、もっと早く経済状況や家族の動向がわかったはずですが、リンチと対決させて解決に至った。お父さんのお手柄と言えるでしょうね。あれだけの手下を雇ったということは、フィネガンも相当の金を使ったはずだが、割に合う計画だったのか。先月にリンチの家を訪ねていたのなら、その時から計画をしていたことになりますが、これはかなり重い罪になりそうです。エレナも巻き込まれて気の毒でしたし、ニコールも殺され、グレイシーが戻ってよかった!では終われそうにないなあと思いました。気になったのは母親を失ったネイサンのことを妻に言ったのか、ということでしたが、リンチは妻に何もかも話したのでしょうね。ネイサンを引き取りたいという奥さん、何と理解のある善い人なんだろう。ここも、ちょっとふーん、と思ったところです。「グッド・ワイフ」みたいに、政治家の妻ならではだったのかなあ、なんて思ったり。モージャーはBAUの人なんですね。