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カテゴリ:緑陰の庭
先週は頭痛と首凝りと耳鳴りに苦しみましたので、今日はゆったり庭の点検。無理はしないことにしました。そのかわり、咲いている花々を撮影。曇りがちな空の下では、意外にも花々の色は鮮やかに浮き立ちます。 上のチャイニーズ・ローズ「粉粧楼」は、葉っぱが落ちてしまっても半月ほどこのまま、花びらの多いコロンとした形で咲き続けています。気温が低いと、バラはとても花が長いですね。 下のチャイニーズ・ローズ「オールド・ブラッシュ」は、ほぼ一年中咲いてくれるバラ。肥料をそれほど与えずとも、気の毒なほどよく咲いてくれます。香りも良いし、玄関口で重宝しています。 タヌキもなんだかうれしそう 私は青い色がとても好きなので、ついつい青花を集めすぎてしまい、バラが咲いていない時期になると、とても地味な庭になっていることによく気づきます。あわてて赤や桃、黄色などを補填するはめに。しかし本当に美しい青は、初夏に咲く花に多い気がします。晩秋の今日、青い花は咲いているでしょうか…… 実際はもう少し蛍光っぽい青に光るアゲラタム ビオラの青も夢のように美しい 亡父が生前、熱心に集めていたのが菊でした。菊は英語でクリサンセマムといいます。「赤毛のアン」の一場面、スペリングビー(綴り方)の試験に出ていましたね。その昔、日本文化論で一世を風靡した『菊と刀』のタイトルで覚えた方もいらっしゃるでしょうか。ちなみに私は今でも綴りを間違えます(笑) 菊=chrysanthemumです。sanにアクセントをおきます。 父は大輪の菊を鉢で作るのではなく、いろいろな色合いの菊を集めて、野菊のように奔放に咲かせていました。最盛期には、菊の花壇はそれは美しく、風に吹かれて香りがただようほどでした。その名残で、今も庭のあちこちに顔を出してくれています。 菜園の隅に鮮やかに咲いていたオレンジ 手入れの行き届かない場所でも健気に咲いてくれる 通路の赤は豪華絢爛な群生になっていた さて、庭の花壇のほうに足を伸ばすと、頭の上で今年も咲き始めました。皇帝ダリア(木立ダリア)。放任すると4メートル以上伸びるので、夏前にチョンと一度剪定しました。そのため、今年は枝分かれがたくさんありますが、肥料忘れのせいか、どれもヒョロヒョロで、花も少ないです。実は下のほうにも、大風で倒れ、蕾がついているのに放任されたままの枝が、数本隠れています。起こせっつの(笑) 下の黄色いユリオプスデイジーは冬中咲いてくれる 蝶が好きなブッドレアの黄色もまだ咲いています 庭の奥に目をやると、茂みの向こうで、清楚で大輪の白い花がひっそりと咲いているのに気づきました。これも亡父の植えた、山茶花(さざんか)です。日向の紅い山茶花は酷暑で枯れてしまいましたが、日陰の白は元気に生き残ってくれていたのです。この木はとても生長が遅いため、花が咲かない時期はすっかり忘れてしまい、毎年毎年、その美しい花が咲くと、びっくりします。 純白の妖精たち 最後はアメジストセージ。フェルトのようなふわふわした花穂をいくつもつけ、長い間咲いてくれます。父の墓参りの供花を作る際には、よい青紫色を添えてくれます。 猫の指みたいにふわふわ 東京の若い叔母(母の一番下の妹)が、今年も美味しい紅白のボジョレーを贈ってくれましたので、今夜は大好きなチェダーチーズをつまみながら、赤いほうを楽しもうと思っています。 勤労感謝の日、自分にも皆さんにも、ねぎらいの乾杯をささげます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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