|
テーマ:車に関するお話(10298)
カテゴリ:ガラスの話
またしても久々の更新になってしまいました。。。orz
さて、当社では9月からが新しい年度になります。 そこで、自動車ガラスに関する情報や知識を 自分の備忘録的意味合いも兼ねて 不定期ですがここに書き溜めしていこうかと思います。 今後、ここに書いたものをもとに、 当社のお客様等に「自動車ガラスの基礎知識」的な冊子としてまとめ、 配布することも視野にいれての活動です♪ <自動車ガラスの種類> 非常に広義になってしまいますが、まずは部位で分けることができます。 1.フロントガラス ウィンドシールドガラスとも呼ばれますが、 ようするに車両前方の視界を確保するため 運転者の目の前にある1番大きなガラスのことを指します。 昔は軽くて強度があり、割れにくいことから 加熱処理した強化ガラスが使われておりました。 現在は、安全上の観点から真ん中にPVBという中間膜が入った 合わせガラスが採用されています。 中間膜をサンドする内・外のガラスは強化加工されておらず、 曲面にすることで強度は増しているものの、 強化ガラスほどは強くありません。 しかし、事故の際にはねられた人がフロントガラスにぶつかった時、 中間膜がネットの役割をしてくれる、 あるいは衝突の衝撃で車内の人が飛び出すのを 同じくネットの役割をして防いでくれる というのが採用理由と言われています。 しかし、昨今では中国産の安い輸入ガラスなども横行してますから、 果たして本当にこうした役割を担えるかどうかは。。。 国産の純正品なら本来の意図通りの役割をしてくれると思いますがね(笑) ちなみに、このフロントガラスの厚みですが 普通乗用車で内・外あわせて4mm程度が平均です。 外側を若干厚めにとっていて2.3mmぐらいですから、 やはり強度的には強いとは言えませんし、 また擦りキズがついた際、深さによっては磨くのは不可となります。 おまけに、現在のエコカーブームもあって、 フロントガラスは更に薄く軽くという流れにありますから、 そんな時流にあって精度の悪いガラスを使うのは如何か!?とf^-^; <リアガラス> 後方視界を取るための一番後ろのガラスで、 ワゴンタイプなどはバックドアガラスとも呼びます。 曇りを取るために熱線が入っているのが一般的で、 まれに商用車など熱線がないもの あるいは不透明パネルになっているものもあります。 一般的には強化ガラスが使われています。 まれに高級車で合わせタイプも作られた時期もあります。 熱線のほかにテレビやラジオのアンテナが入っているものや 特殊が色が入っているものなどもあるため ほぼ純正品のみの対応というのが一般的です。 ちなみに、どうしてフロントガラスばかり純正品以外の 国産社外品や輸入品があるか?というと、 ぶっちゃけ需要の問題で、 割れにくい上に何種類も設定があったりするリアガラスでは コピー品を作るのに割りに合わないからだと言えます。 これは他のドアガラスなどの強化ガラスにも言えることです。 これら強化ガラスの厚みは一般的に3mmぐらいで、 強化加工されていますから角の部分など弱い箇所に 硬いものがぶつかるなどの不運がなければ 大体は割れないぐらいの強度を持っています。 ただし、ガラスは基本的にワレモノ注意ですから 何らかの原因によって突然破損することが 全く無いとは言い切れないのが現状です。 詳しいことは、今後破損の原因等に言及する際 しっかり書いてみたいと思いますw <フロントドアガラス> 運転席・助手席のドアガラスを指します。 この2箇所とフロントガラスについては 「その可視光線透過率が70%以上でなければならない」 と法律で決まっているので、濃色タイプなどの設定はありませんし、 またカーフィルムの貼り付けについても 「可視光線透過率70%以上」という基準に合致するものだけです。 最近では「UVカット」と書かれているものもありますが、 基本的にドアガラスでカットできる紫外線って70%程度。 99%以上カットしたいならフィルムを貼るしかないですf^-^; <リアドアガラス> 後部座席のドアガラスを指します。 リアガラスも含め、最近ではプライバシーガラスと呼ばれる スモークフィルムを貼ったような濃色タイプが出てますけど、 これにカーフィルム貼り付けと同じような効果がある と思ったら大間違いなのでご注意ください。 唯一同じ効果があるのは可視光線透過率を下げることだけ。 つまり外から(あるいは中から)見えにくくすることで プライバシーを確保するってことが本旨なわけです。 ではUVカット効果は?というと、カーフィルムを貼った時のような 99%カットということはまずあり得ませんw なので、車内のものが日焼けしたりするんですよf^-^; また最近の業務用カーフィルムにはある断熱効果についても 残念ながらフィルム程の効果はないのが現状。 「私の車はプライバシーガラスだから大丈夫w」 と思っている一般ユーザーが多い中、意外な盲点と言えるでしょう。 自社商品をPRするためというわけではありませんが、 折角長く乗る大事な愛車なら、 例え薄い色でもいい(何なら透明断熱でもいい)から カーフィルムを貼って紫外線カット&断熱効果upというのが 本当のエコだと思うのですが、どうでしょう? <その他> このほかにルーフガラスやフロントベンチガラス、 リアベンチガラス、サイドガラスなどもあります。 ルーフガラスやサイドガラスの場合、 ガラス周囲の樹脂部品が最初から付属となっていて 且つ別部品として手配できないこともありますので、 取扱注意という感じですねf^-^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.17 16:31:48
コメント(0) | コメントを書く
[ガラスの話] カテゴリの最新記事
|