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2007年04月22日
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カテゴリ:恋愛
今日、本屋さんに行くと、久しぶりに出会った奴がいた。
出会ったって言っても、目があったわけじゃないし、言葉を交わしたわけでもない。
だから、表現的には、見かけた、のほうが正しいのかな。

今読んでる本が残り少なくなってきて、今日の晩には読みきっちゃって、明日読むのがない、
そう思って、本屋さんへ行った。いつも行く、小説のコーナーに店に入るなり足を向ける。
とりあえず、新書をチャックしていると、視界の隅の方に人影が入る。
そりゃあ、お客さんが自分だけなわけないから当たり前で、気にも留めないんだけど、
ふっとそっちに目が行った。別に特段意味があるわけでもなく、隣の人との暗黙の距離を測るだけの意識しないでする行動。
でも、目が行ったらちょっと止まった。
初めて好きになった奴がそこにいた。
前にちょこっと書いたかな。小学校の後半3年間、好きだったってひと。
学年の皆にばれてて、からかわれてて、向こうも好きなの知ってて、中学上がって、合流した小学校の奴らにもからかわれるのが嫌で、そん時、彼女はよりにもよってあの僕の幼馴染みを好きって話があったから、ふられるのわかってたから、じゃあ、ふられて皆に終わったっていっとこって思って告白して、そんでもまだ好きだったって言うひと。

あん時の事はまだ覚えてるなぁ。
噂が流れ始めてすぐだったか、小3で誰もが幼くて。そんで、何がそうさせたのか、すきって言ってくれる人がいるってのがうれしかったのか、何も言ってないのに、向こうが私もだよ、みたいなのをノリで言ってくれたのがすんごい嬉しかったり。
それからは、周りのからかいも酷くなって、年も上がるにつれて、冷静になってきて、その人とはあんま関わらなくなったり。喋ってるとすぐなんか言ってきたもんなぁ。んで、あいてもすんごいやな顔してねぇ。
あとは、告白した日のことも覚えてるな。何もない日じゃやりにくいって事で、学芸会のあった日の帰りだった。秋の夕暮れのオレンジに染まった校庭が今でも思い出せる。古風にも手紙書いて、でも渡せずにいて。それで、彼女の近所の友達に渡してッ!って頼んだんだっけ。で、頼んだ彼に、自分で言った方がいいんじゃない?って言われてその手紙を学校の前の横断歩道の前で、知った奴が3,4人周りにいたけど渡したんだ。そんで渡すなり走り去ったんだよなぁ。その交差点で行き道は別れたから。
あ、そうそう。んで返事が確か、机の中に手紙が入ってて、それに気付いたけど、周りに隠してたら、うぜぇ奴が、彼女に返事の事聞いて、俺の机ん中勝手にさばくったんだっけ。
今思えば、あれが始めての告白だったなんだよなぁ。

って、ちょっと回想書くつもりがむっちゃ長くなっちゃった雫
で、まぁ、本屋さんで横向くと、彼女がいたと。

別に、目も合わなかったし、声をかけられたら返そうって感じで目をそらした。
自分から声をかける気はなかった。というか、あれ以来、女子の接し方がいまいち分からない。
とりあえず、僕は本を探した。何だかんだいって彼女への恋はずっと前に終わってる。
それ以後は普通ーに友達って感じで接してた。中3なんておもいっきりそんな感じだった。
だから、別に、彼女を久しぶりに見て、恋心がまたうずいたとかそういうのはない。
そして、本を探してて、彼女の横を通る時、髪が長くなってるのに気付いた。
当時、2,3日前会った友達と、どんな子がいい?なんてませた話してたとき、
髪はショートのが好きかなぁなんて言ってたのを覚えてる。
で、その言った時の彼女の髪も短くて、そこも好きだねぇなんていってたのも。
昔好きだったショートヘアーはもうなかった。
で、ちらっと見ただけだったからなんともいえないけど、その長くなった髪のせいか、服のせいか知らないけれど、大分落ち着いてる感じがした。
大人になってってるんだなぁってのを感じた。そりゃぁ、比べた昔が小学校だから当たり前だけれど。

みんな、変わっていってるんだなぁっていう当たり前の時間の流れを感じた。
髪の話ばっかして、変におもわれっかも知らんが、消して変な意味はなく、
それこそ、1人の女の子の短かった髪が長くなるくらいに。
まぁ、外見だけで、話してないから中身が変わったかは分からないんだけどね。
でも、みんな変わってゆく。
あの頃から僕は、どれだけ変われているだろう。
どんな風に変われただろう。そもそも、変われたのだろうか。

本屋さんを出て見上げた空はなんかの小説の話じゃあるまいし、当たり前に、答えなど教えてくれず、ただ、雨粒を落としていただけだった。





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最終更新日  2007年04月22日 23時06分02秒
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