私がいつもいる部屋は、私の部屋と言ってもいいほど私だけのものが
つめこまれている。本棚、鏡台、テレビ、実家から持ってきて押入れ
に入りきらなくて畳の上に置きっぱなしのもの。そしてこたつ。
昼間は暑い日が増えたけど、夜は少し寒い日があるのでまだこたつ
布団をしまえない寒がりな私たち。


当初は、台所にあるキッチンテーブルで夕食を食べていたのだが、
私が引っ越してきた年の冬にこたつを買ってもらって以来、夕食は
こたつでテレビを見ながら、になった。


大抵夕食の時はニュースを見るが、彼が興味のあるのはコマーシャル。
日本のコマーシャルには、俳優、女優、タレント、お笑いなどなど
いろんな人が出る。やはりアメリカ人にはこれが不思議らしい。


彼が去年の頭あたりまで好きだった（らしい・・・つまり本人否定）、
井上和香。彼の中で、彼女の芸能界での位置付けは非常に難しいもの
だったらしい。以前、彼女を「タレント」と説明した、と書いた。

しかし、あるテレビドラマに出ている彼女を見た彼、驚いて、「彼女は
女優になったのか？」と聞いてきた。

う～ん・・・日本じゃ珍しいことじゃないですよねぇ。

で、また説明した。

水着姿がちやほやされるのは若い時だけ。芸能界でどう生き残らなきゃ
いけないか考えなくちゃいけない。アメリカだってモデル→女優って
よくある話でしょ？だから彼女も女優転身を考えてるんじゃないの？


彼の国では俳優や女優がコマーシャルに出ることはあまり考えられない。
たいしてタレントもないのに『タレント』と呼ぶことも嫌いらしい。


去年からの彼の興味は伊藤美咲に移った（らしい・・・本人否定）。
彼女が数日前まで成田のコマーシャルに出ていたのを見た彼。

「エルメスだ！（ハイ、電車男見てました）
　　　どうして女優の彼女がコマーシャルに出てるんだ？！」

と驚いた・・・。


そしてもうひとつ。
週に３本も４本もレギュラーを持つタモリやさんま。
どうして一人の人間がそんなにレギュラー番組を持っているのか不思議
らしい。そりゃ、アメリカでは考えられないでしょう・・・。
でも、ここは日本。「だって人気があるんだもん、それだけ番組を
持ってても不思議じゃないんじゃない？」と言うしかない。
人口は違うし、チャンネル数だって違う。

ただ単にアメリカと日本の芸能界の仕組みの違いだけのような気がするん
ですけどねぇ・・・。