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カテゴリ:ワインコメント
Beaune Clos des Ursules 1999 (Louis Jadot)
最近の“新世代ブルゴーニュ”というジャンルに対して、まさに旧世代の代表格とも言うべき大御所ジャド。そしてそのジャドの看板ワインの一つクロ・デ・ズルシュール。ご存知の方は多いと思うが、これはヴィーニュ・フランシュの一部で、ラベルにもそう書いている。 ジャドのサイトに行っても、あれだけのラインナップの中でこのワインにだけ以下の一文に始まるしっかりとした説明がなされている。多くの高価なワインをさて置いて、敢てこのワインを看板に捕らえているジャドの心意気が感じられる。 If one had to choose the vineyard most closely identified with the Louis Jadot name, it would certainly be the "Clos des Ursules". そういうバックストーリーを贔屓目に見ているわけではないが、このワインは大好きだ。ボーヌといえばもっと薄く短命なイメージがあるが、コイツはしっかりと味わい深い。1999年、まだ8年目だが、個人的には熟成の初期にあるこのくらいの状態が良い。 2日目に入ってもエキスの強さと味わい深さは変わらない。むしろ果実味が強くなった気がする。 ちなみに我が家のブルゴーニュとしては購入時期が最も古い部類に当たる。何年我が家で過ごしたんだろう。しっかり溜まった澱が、長年の我が家での熟成過程を思わせる。 たしか99年のジャドのボーヌって、軒並み安かった記憶がある。記録が無いが、他のプルミエで三千円台、こいつも5,000円はしなかっただろう。 ルフレーヴやルロワが、自然派というコトバ以前から自然派として旨いワインであったように、新世代ブルゴーニュというコトバ以前から、脈々と旨いワインを作り続けている旧世代ジャドってやっぱり頼もしい。 ◎日本リカー⇒和泉屋? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.12 21:33:27
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