2014/03/04(火)11:59
ナチュール
ナチュール・シラー[2011]/マス・デルマス
恵比寿のラ・ヴィネにとあるワインを買いに行って、ついでに何か知らないものを、と見ていて、目に付いて買ったワイン。
キャッシャーに持って行ったら、ソムリエさんが何だがいろいろ説明してくれました。醸造時も、瓶詰め時も、まったく亜硫酸無添加なのだそうです。スクリューキャップ。
還元していないと言っていましたが、確かに開けたてからスーッと開きました。シームレスな味わいのシラー。
しかし、ここまで引っ掛かりがないと、旨いけどシンプルだなあ、と思ってしまいます。ラヤスがある種の悪い菌のいたずらで、複雑性を増しているように、南仏の品種は、そういうアクセントがあったほうが、ニュアンスを感じる気もします。
2杯ほど残したものを、エアーを抜かずに冷蔵庫に入れておきました。それを昨夜飲んだら、酸化のせいで、味わいに陰影が出てきて、ぐっと美味しくなった気がしました。
悪さをまったくしないで育った優等生が、社会に出てちょっとだけ汚れて魅力を増した、そんな感じです。