タルデュ・ローラン
ヴァン・ド・ペイ・ドック・グラン・オーギュスタン・キュヴェ・スペシャル[2001]/タルデュ・ローラン消費税が3%だった時代に買ったワイン。痛恨のブショネ、でした。高いワインではありませんが、妙に悔しい……。ワインを飲み始めた頃は今とは違って、高めのワインはたまに外のレストランで、家ではデイリーという仕分けでした。ボルドー中心ということもあり、またワインをお店に持ちこむという概念がありませんでした。持ち寄りでワイン、という習慣ができたのは、ワインスクールに行くようになってからです。当時よく飲んだいて、今でも覚えている銘柄と言えば、たとえばカマンサック、モーカイユ、ラネッサン、ソシアンド・マレやラフォン・ロッシェのセカンドなどなど。たぶんいずれも2,000円台だったと思います。ボルドー以外だと、イタリアやローヌのリーズナブルなワイン。キャンティやコート・デュ・ローヌ。それからだんだんブルゴーニュに移行していくのですが、おそらくこのワインは、その移行の途上で買ったワイン。今は無き渋谷の河内屋で買いました。これは確か3本買って、1本目を飲んだらタール系の黒ワインでした。1年くらい置いて2本目を飲んだら、相変わらず手強かったので、最後の1本は10年以上寝かせてみよう、と当時思った次第です。そんなわけで、自分にしては長く手元に置いておいたワイン、かなりの期待で開けて「ブ」なのは、やっぱり悲しいですね。さらに悔しいのは果実味はほんと、いい具合に熟成していて、この香りさえなければ、相当に楽しめたはずだったのです。家に、変わり得る手頃なローヌ系品種ワインがなかったので、「えーい逆だ!」と飲みそびれていた去年のヌーヴォーを飲みましたが、あまり楽しめませんでした。