カテゴリ:コミック 「ソムリエール」
グルメ評論家・源田の記事によって「ニセ名店」と評された「鳥勇」を救うため、カナ達は源田をV.B.に招く。 V.B.を訪れた源田と村田に振る舞われた料理とワインは・・・ 「ソムリエール」第八十二話。銀座V.B.編第二十話。 近年、フランスワインを飲んでいると、ラベルに醸造に使われた葡萄の名前が明示された物によく出会います。 これ、フランス国内では本来、違法なんですよね。 素人的には信じられない話ですが。 おそらくは、輸出専用のラベルなんでしょうけど、それでも何らかの弊害は強いられるはず・・・。 どなたか詳しい方、これがどういう事なのか教えてください。 って事で、関係ないような話しから入りましたが、まんざら的外れでもないのでは無いかと、私は思っています。 今回のお話しで説明されるとおり、フランスワインは生産される地域によって、醸造に使用して良い葡萄の種類が厳密に決められています。 ですから、知識さえあれば、原産地を聞けば使われた葡萄の種類は、ラベルに明示されなくとも理解できる訳です。 だから、ワインは解りにくい。 何故、高々酔っぱらうために飲む酒を、勉強までして理解しなければならないのか・・・ 多くの人にとっては「ど~でも良いこと」のはずです。 しかし、ワインに魅せられた人の多くは、それを学ぶことをすら楽しみの一つとし、より深いところでワインを感じるための努力を惜しまないのも事実です。 近所の酒屋で購入するデイリーワイン、特にニューワールド産は葡萄の種類こそラベルのど真ん中に堂々と書かれているものが多く、世界的な流れとしては明らかにトレンドはそちらにあります。 ただ、私のようなボンクラ・ワイン好きでも、時として無性にジュヴレイ村のワインが飲みたくなったり、今日はモレ・サン・ドニが飲みたい・・・なんて感じることもある訳で・・・そのあたりの意見が分かれるのは、当然理解できます。 J-POPを流し聞く分には本能だけで語れますが、交響曲を理解しようとしたら・・・ おそらくは、そんな違いなのでしょうね。 で、肝心のお話しの方は・・・ う~ん、なんとも中途半端。(爆 カナの主張は当然解りますし、超高級テーブルワインを引き合いに出すのも話の流れとしてアリなのですが。 根本的に何も解決していない状態で、「鳥勇」は悲惨なままに終わっています。 それどころか、負けを認めた源田はカナたちよりも、さらに高い次元で全ての出来事を見ているようで、カナは実は勝負に勝っていないように思えてしまう。 これ、続きの話をやってもらわないと・・・ なんとも煮え切らないです。 あと、情けないのは、村田。(笑 先号での存在感はまるでなし。 村田という存在の延長に源田がいることは、非常に興味深いし、当然の事として深く考慮された展開だと思うのですが・・・。 ちょっと急ぎすぎじゃないですか?。 もう少し、村田の次元で、カナとの闘いがあっても良かったような気がします。 コラムは【偽装と水増し】 消費者を騙すことが目的なのか、楽しませることが目的なのか。 要は造り手の意識が高ければ、混和も一手法だと思います。 もちろん、混和しないワインが無くなるのは絶対困ります。(笑 次号は4月7日(水)発売です。 「鳥勇」の話は続くのでしょうか・・・ 今回登場ワインは。 ■ ヒストリカル・19th・センチュリー・ワイン シャトー・パルメ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月19日 11時37分00秒
[コミック 「ソムリエール」] カテゴリの最新記事
|
|