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カテゴリ:気紛れな記事
「ワトソン君、好きって、何だと思う?」 (……何がですか?そして風邪上がりでやっと回復して久々に顔を合わせたというのに、第一声から何で僕をこんなに不安にさせやがるんですか?) 『でも、お久しぶりですね、ワトソンさん。』 (ありがとう奈緒さん。そしてあなたまで僕をワトソンと呼ぶんですね…) 『いや、だってカッコいいですよ?ワトソンのソの発音あたりに胸がキュンとしちゃいません?』 (すいません。僕にはわからないです…) 「それより、今は君の、会えなくて寂しかった、でもやっと会えたんだね、うれしい、的な発言より大切なことなんだよ。」 (そんな発言した覚えはないんですけどね!) 「それより聞いてくれワトソン君!」 (なんですか?) 「好きってなんなんだ!」 (知りませんよ!) 「そんな一蹴しないでくれたまえ。俺は真剣に悩んで、いるのだ!」 (……なにかあったんですか?) 「いや、実はだな。奈緒ちゃんが俺のことを好きなのだ!」 『ひ、ひゃぅ!違…』 (……奈緒さん、こんな自惚れたエゴ発言しているんだが、どう思いますか?殴っていいですか?) 『え、あ、その…』 「エゴでもナルシでもない。俺は、この好きの扱い方に困っている!」 (そんなことに困っていないで、さっさと英語の宿題終わらせたらどうですか!) 「英語などよいのだ。以前にも言ったが、常に俺の頭の中には無数の英単語がそれはそれは流星群のごとく駆け巡っているのだから!」 『す、すごいです。ごくたまに感心します。』 (いや、そこ感心しない!) 『でも甘いですよ。私の頭の中では常に男の人がベットインしてます!』 (何考えてるんですか!) 「いや、BLというやつだろう?」 (冷静にBLなんて発言しちゃだめですよ!) 「話が逸れすぎだ。いい加減に目を覚ませ、ワトソン君」 (毎回毎回、なんでこういうのは僕のせいになるんですかねぇ?) 『イジリやすいんじゃないですか?』 (あなたものすごく失礼ですね!) 『はう。すいません…』 「だから、好きとはなんだ!?」 『ときめく気持ですよ。こう胸が熱くなって…そしてベットに向かうんです。』 (途中経過イロイロ飛ばしすぎですよね!?) 「なるほど…。つまり、奈緒ちゃんはこう胸が熱くなってそして…」 (会長!イロイロ考えて発言しないと本気で殴りますよ!) 『でもそうですね。途中経過って大事ですよね。そういう本って大体、途中経過抜かしていつの間にかゴールインしてますからね。同性なのに。』 (だからなんでソッチの方面で話を進めるの!?) 「確かに。水素だって燃やしていれば酸素といつの間にかゴールインして水になるからな。イロイロ途中経過抜かしているのには納得だ。」 (それは全然関係ないですけど…) 「で、結局、好きとは何なんだ?根本的な回答を得ていない」 『それは多分、ワトソンさんと会長がベットインしたらわかると思います。』 (何気にとんでもない提案をしない!) 「なるほど、百聞は一見にしかず、百見は一行にしかずというやつか」 『まぁ、恐らくは二人がベットインした暁には、地上で花咲くウーパールーパー並の光景が広がって気持ち悪いだけなんでしょうけれど…』 (最近、奈緒さん、僕をものすごく馬鹿にしませんか?) 『いえ、馬鹿にした覚えなんてないです。私の中でのワトソンさんはカキフライくらい友好度ありますし。』 (カキフライってわからないんですけど…) 『ん~、じゃぁ目玉焼き。』 (何でもいいですよ!) 『そういえば皆さん、目玉焼きはどうやって食べますか?』 「箸、だな。ナイフとフォークでもいいが、ここは日本人の心が箸を推奨する。」 (多分、そういうことではないのかと思いますが…。ほら、ソースか醤油か、みたいなやつです。ちなみに僕は醤油ですね。会長はどうですか?) 「タルタルソース」 (……はい?) 「タルタルソース」 (タルタルソース…ですか。まぁ、いいんじゃない、ですか?奈緒さんはどうですか?) 『私は、ピーナツバターを表面に塗ります。』 (……はい?) 『いえ、ですからピーナッツバターを…』 「それ、いいな。」 『はい!それはそれは甘いんです!』 「それにタルタルをかけるともっとうまくなる気がするな」 (なにか間違ってますよ!) 「ワトソン君も試してみなさい。イケルぞ、たぶん」 (ふざけないでくださいぃぃぃ!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月08日 20時30分34秒
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