お節介の血 2020
ウチでの事務作業に飽きて、並びにあるお肉屋さんに買い物に行こうとサンダル履きで出ると、隣のアパートの前でおばあちゃんが座り込み、おじいちゃんが声をかけている。
この暑さで疲れちゃったのかな…今はソーシャルディスタンスのため、知らない人に下手に話しかけるのは嫌がられる。
…でも…
通り過ぎて2.3歩歩いたけど、やっぱり声をかけずにいられなかった。
2人とも杖を持ち、疲れて顔もあげられないくらいなんだもん。
送るとお家まで500mくらいの近さだった。
でもこの猛暑じゃ辛いよね。
車の中で「仏様に救われた」と手を合わせるおばあちゃん。
降りるとおじいちゃんが手に500円玉をにぎらせてくれた。断っても、どうしてもって。
ワタシは仏様でもないし、こんな距離タクシーにしてもボッタクリくらいの料金。
ただお節介の血を継いでいるだけです。笑
頂いた500円、宝物みたいに手の中で光っていた。
このお節介の気質をくれた親族たち。
今朝おばちゃんが旅立ちました。
パワフルで、いつも力をくれたおばちゃん。ありがとう。