2008/09/17(水)20:03
ツルボの花
今日は何か植物を掲載したくなって、少し庭を探索してみた。昨日無かった植物が急に現れる筈はないのだが、雑草の合間に薄紫色の穂状の花を見付けた。葉っぱの付かない花序だけが、雑草の間から顔を出している。まだ咲き始めらしくて、咲いているのは花序の下の方だけ、写真に撮るには丁度良い。
ツルボの花穂.ユリ科で地下に2~3cmの鱗茎を持つ
(2008/09/17)
この花、昔から庭で良く見る花である。我が家ばかりでなく、町から1kmくらい奥の方にある林の中でも良く見た記憶がある。だが、今までまるで興味を感じたことのない花で、名前も知らなければ、何処に植わっていたか、いつ頃咲くのか、まるで記憶にない。まァ、我が家の庭では、今咲いて所に植わっているのは確かだし、今咲いているのだから、今頃咲くのだろう。
下の方から咲いて行く.花被片の外側には緑色の部分がある
(2008/09/17)
かなり生い茂った雑草の合間から咲いているので、葉っぱが見えない。ヤブ蚊に食われながら葉を探す気にもなれないが、記憶によれば、この花の葉はランの様な単子葉で、花茎に葉は付いていなかった筈である。
写真を撮ってから、植物図鑑の単子葉類編を取り出して調べる。花は放射相称だから、ラン科やアヤメ科ではない。ユリ科であろう・・・。直ぐにユリ科のツルボであることが判明した。
花の直径は6~7mm.花被片、雄蕊共に6
(2008/09/17)
拡大してみれば、中々綺麗な花である。花被片6に雄蕊6、子房は妙に膨らんでいる。図鑑には「子房に短毛の3縦列がある」と書かれているが、それもチャンと見える。
虫も少しは来るらしい。1枚目の写真にはコハナバチに似た小さなハチが写っている。
丸い子房が目立つ.子房表面の短毛の3縦列が白く見える
(2008/09/17)
このところ、何故か妙に疲れが溜まっている。虫ネタもあるのだが、何となく植物を掲載したくなった。疲れると、植物が恋しくなるのだろうか?