2006/08/19(土)23:51
夏蓮 IN『埋もれ木』 asまち
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田舎の女は土地に育てられるのです。
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★★★★☆(こころとからだをいっしょにして、ただ、ただ、映画の世界観を
かんじればよいのですね?みんながおんなじ方向を向いて映画を見るって
なかなか、ないよね?)
小栗康平監督の最新作です。
首をながーくして、ゆっくり待っていたファンの方も
かなりいらっしゃるかと。
前作「眠る男」がずいぶん話題になっていたので
存じていましたが、小栗作品は実は今回が初見でした。
もうすぐ10年になろうかという9年後の2005年に公開となりました。
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このブログは、なにしろ女目線でナナメ読みするのが常でして・・
とても感想など書けない!という映画も多々あり、この映画も
おんな・おとこ、筋にはあまり関係ありませんが、あえて・・
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小栗映画では、はじめて主演の新人女優のオーディションを行ったそうです。
7,000分の1で選ばれたのは、夏蓮(読みは「かれん」)さんです。
とても純朴そうな印象です。
小栗氏のお目にかなうほどですから、作文や考えがしっかりしているのでしょうね!
将来の夢は、女優か魔女になることだったそうです。
(あらそう。お若いのでそんな夢も許されるのヨウ^^なんて。)
夏蓮さん演ずる「まち」さん、演劇ごっこを発案する田舎の女の子です。
仲のよい友達二人と、順番でお話を作って、屋上みたいなところで
発表したりして、遊んでいます。
彼女たちのお芝居ごっこは、この映画では主題ではなくって、
たんにエピソードのひとつとして、思い出したかのように
触れられるのみです。
「まち」さんそのものを追いかけたりすると、青春映画になりそうですが、
小栗映画は、「田舎の生活を通して、人間を見つめる」という主題を
持っているようです。
(過去の映画もそうでしょうか??ん、そんな感じがしましたー^^)
ですので、まちさんも映画の登場人物の中に紛れて、実はかなり
目立ちません。
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あ、まちさんが、夜の校庭?に同級生の男の子といるみたい?
(邪推。きをつけな!押し倒されたりされるかもよ!失礼。)
チョーク車で、なにか線を描き始めた。
あ、男の子の手を引っ張って、スチールの高台に上る。
まち「これ、中国のトンガ文字で夢って書くの」
男の子「・・・」
(邪推。「・・・」って何か言えよ。うんともすんとも言わないのねえ。よくできた子。失礼)
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こんな不思議ちゃんな田舎娘、いますね。親戚辺りに・・いません?一人位・・
まちさん、3倍くらい早送りでしゃべってほしいくらい、ゆっくり話します。
(というか、登場人物の大体が、そんなしゃべり方なのです。)
単語、単語で一拍いれる。ともするととっても演劇的です。
だって、この映画、ファンタジーなのですって!
一見、とっても現実風なのにです。
おどろき所は、なーんも出てきやせんよ。
でも、風景が現実の風景と少し違う・・
夜の黒味がぺたっとしていていたり、
青空の空が貼り付けたように見える。
(この種明かしは、DVDのメイキングでたっぷり見られます!)
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ラストシーンは、まちさんの上半身のアップで締めくくられます。
まちさんが、風船くじらを見上げ、目線をくじらから逸らす。ところで終わりです。
(ええーー、意味深~。でも、意味を探るのではなくって、
からだとこころを一緒にして、映画を味わえばいいのですネ!)
○映画の中の気になったところ
気になりどころ、もりだくさん。
監督?のオリジナリティ、濃い~ですね。
すごいなあ。なかなか、できることではありません。
●自宅のベッドでお友だちと電話で、お芝居ごっこの相談している夜のシーン。
御美足が・・まるみえでござんす。
パンツ?はいてる?あんた?
超ショートパンツはいてたみたいです。
これも念入りな演出なのですよね?監督?
●ラストに近いシーンで、Z字のらせん階段を
皆が降りてくるところ。
無言で。ゆっくり。生と死のイメージ・・