Green-mintsのLOHAS日記

　グリム童話のことを、以前書いたことがあったかも…。

　グリム兄弟が、できるだけ元のストーリーを忠実に再現しようと

　各地を奔走してまとめ上げた童話集が、「グリム童話」。

　今のように、テレビは勿論、

　文字や本を身近に持たない古い時代の人々が

　子どもたちに語って聞かせたお話・・・ということになります。

　そこにどのような思いが込められているか…

　想像する時には、その時代の人々の生活環境から考える必要があるでしょう。

　今のように、しっかりした造りの家に住み、鍵もちゃんとあって

　自然災害や外敵からしっかり守られるような環境…ではないですよね。

　むしろ、家の構えは３匹のこぶたのわらの家か、木の家か、

　夜はとても暗く、遠吠えする狼の鳴き声にも

　おびえるような生活だったかもしれませんよね…。

　そんな環境ならば、例えば、赤ずきんちゃんのお話で、

　お母さんの注意を守らず、わき道にそれてしまったら、

　どんなことになるのか、

　子どもたちに身にしみて分かるように教えるのは

　子どもたちの命を守るために、とても大切なこと…。

　不幸なことに、隣接する町で今日、

　１、５ｍものフェンスを乗り越えてため池の敷地に入り、

　虫捕りをしていたという小学生たちが、

　誤ってため池に落ち、一人亡くなり、一人重態に。

　また、助けようとしていたお年よりも亡くなってしまいました。

　数年前にも、ここで中学生が亡くなっているとか…。

　　　　亡くなられた方たちのご冥福と、重態のお子さんが回復されることを

　　　　心からお祈りしています。

　明日から学校が始まるというこの日に…

　とても残念です。

　現代は、住環境が進歩していて、

　しっかりした外壁、サッシに守られて、

　昔ほど雷や台風も怖がらなくてもすむようになりました。

　３匹のこぶたの煉瓦の家を手に入れたといえるでしょう。

　狼の遠吠えも、今の日本では、狼が生存できないまでにしちゃったので

　怖がる必要はありません。

　煉瓦の家にも無理やり煙突から入って来ようとする狼には

　セキュリティー会社という手もあります。

　おまわりさんたちがいてくださるし、日本人はモラルが高かったから、

　割と平和な社会が持続できてました。

　だから、危機や危険に対する意識が、

　ちょっぴり鈍っているってことも、

　最近の子どもたちが巻き込まれる事故など見ていて、

　否めないような気が・・・、私も含めて…。

　グリム童話は残酷だって、何年か前から話題になってるけど、

　子どもたちに、あれはダメ！　これはダメ！　って

　指示するだけじゃなくて、

　ストーリーの中で、自然に身についていくよう、

　また、もっと魂へ響く手段として

　昔話の力を借りてはいかがなものだろうか…。

　勿論、グリム童話だけでなく、

　日本で古くから語り継がれている昔話とて、

　思いや役割は同じ！

　いや、似たようなお話がたくさんあるのは、

　人として生きるために大切なことは、共通しているからで、

　だからこそ、時代を超えて語り継がれてきたのではないか…。

　現代社会で起きている様々な事件とて、

　人として生きることの大切さや、生き方を見失い、

　自分が狼になってしまっていることを忘れてしまっているからじゃないだろうか…。

　ヒーローものとて、「勧善懲悪」の単純なお話が嫌われ、

　とても複雑なストーリー展開になっているようだけど、

　それでは、善いことと悪いことの区別やとかモラルは、

　なかなか育たないんじゃないだろうか…。

　子どもたちを危険から守るためにも、

　また、人として生きる「道」を知る為にも、

　昔話を見直したいものです。

　　・・・そして、その昔話には、大の大人も癒す力が・・・。　

　　それはまた、明日…。