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テーマ:英語のお勉強日記(7879)
カテゴリ:多読日記
ジャクリーン・ウィルソンの本を久しぶりに読んだ。
このBad Girlは、年の割りには幼くみられているのが悩みの マンディ(10歳)と、隣の家に里子でやってきたターニャ(14歳) の友情の話。 ウィルソンの描く女の子は、悩み、いじいじしていて、それに 付け込むいじめっ子が周りにいて、周囲も心配しているんだけど、 なんだかかみ合わなくって・・・と、読み手にイライラさせるような 展開にいつもなる。 私が好んで読んでいる「Baby-sitters club」に出てくる子は、 ある意味で、大人が理想とする子供像:素直で、前向きで、困難にも めげず立ち向かう勇気があって、周囲の協力を得ながら問題解決して いく:子供たちばかりで、気持ちいいくらい痛快に読み進めていけるん だけど、ウィルソンの主人公達は全然そうじゃない。 マンディも同様で、年をとってからの一人娘なのでお母さんが溺愛 していて、いかにも少女趣味の格好をさせられているから、同級生に 「baby」とからかわれている。マンディは、泣いて逃げているだけ。 いつの間にか、隣に里子として越してきたターニャはすごくオシャレで、 マンディに親切で友達になってくれた。ターニャは大人にとっては眉を ひそめるような格好や言動をするのだが、マンディにとっては格好よくて 憧れの存在なのだ。 でも、ターニャは大変な過去があるらしく、マンディの母は彼女を嫌っている・・・ ウィルソンの登場人物には、何かしら暗い背景を背負っている子供が 登場する。でも物語の中ではそれがなかなか明確にされない。主人公 以外は、何を考えているのか分からないようになっている。 私は、もやもやしながら読み進めていくのだが、いつの間にか彼女達 の気持ちに寄り添うようになってしまうのだ。 これが、ウィルソン・マジックなんだろうか~~~ ニック・シャーラットの挿絵がポップだから物語の暗さを払拭して くれているのも大きい。 楽天内には、邦訳しか取り扱っていません。邦題も原書とはかなり ニュアンスが違いますね。 今まで読んだウィルソンの本 Lissie Zipmouth SleepOvers The Cat Mummy Take a Good Look The Mum-Minder Clifhanger The Were Puppy の内、一番個人的に良かったのは The Cat Mummy です。これも、随分邦題のタイトルが違いますね。 表紙から想像も出来ない深い物語です。子供の健気さに泣けてしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.23 12:56:06
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