ジャージーウーリーの性格
うちに初めてジャージがきたのは、今からちょうど10年くらい前。リンクスのメスらしい性格のジャージだった。欠点はお尻が細くなっているところだったけれど、体格はとてもコンパクトでジャージらしい特徴が際立っているうさぎだった。なぜか、本来のブリーダーが嫌いで、家にくるとかならずおこりすぎてくしゃみが止まらなくなる。今までいろいろなジャージがいたけれど、このジャージの顔がとても好きだ。丸くて大きな目をして、ウールキャップが可愛かった。純血種ウサギは、ARBAで決められたスタンダードがありそれに沿って繁殖をするわけだが、時代ではやる顔がある。私が好きなのは、わりと昔の顔かもしれない。BISのジャージの写真家にいたジャージのメスの中でもヒトキワ変わった性格をしていたのが、ミルク(享年7歳)彼女は、生まれてすぐのアクシデントで前足が極端に短かった。足の先が切れてしまったためそれ以上成長しないのだった。毛は怪しくシェードなのは間違いないのだが、ほんとなぞの色。瞳はブルーグレーだったところを見ると、スモークパールかと思いきや、なんとも言えない。顔なんかジャージにあるまじき長さ。体はとてもきれいだったけれど、とにかくでかい。そして毛はアンゴラかと思うほどのボリューム。ジャージの持つイージーケアの毛質がぜんぜんない。そして性格は、驚くほど明るくたくましかった。晩年は、甘えん坊で私の布団にもぐりこんでは、暑苦しくなるまでそこに寝ていたものだ。夜中、顔が急にくるしくなって目が覚めると、彼女の体で鼻がふさがれていたことがある。先のジャージは、体も小さいショータイプ。ミルクは本当にジャージかと思うような大きさだったが、ママとしては大変優秀で、すばらしい子供もたくさん残してくれた。私が気がつかなかった彼女のよさを、もっと深く掘り下げてくれたのが、最初のジャージを私に譲ってくれたブリーダーさんだ。最初に優れたブリーダーと知り合うことができたのは、本当にラッキーで、同じ方向だというとおこがましいが、好きなタイプが似ているので、それも幸いだったと思う。ところで、家のフレンチ・アンゴラのゾフィーは、フレンチにしては顔が丸く中途半端なジャージのようだ。体の大きさは、こんなに違うけれど・・・らぶちゃんとゾフィージャージが一般的にちょっと気難しいところがあり、だれにでも愛想がいいわけじゃないのに対して、ゾフィーは超がつくほうど明るい。台風の今日も、大雨のベランダに出て強風に顔をさらしていた。ジャージたちなら、いやそうな顔をしてケージの奥にいるのだと思うが。