品質管理とは?本日は非常に大きなテーマの「品質管理」です。簡単に言えば、「買手の要求に合った品質の品物又はサービスを経済的に作 り出すための手段の体系。」です。 品質管理を略してQCということがあります。 また、近代的な品質管理は、統計的な手段を採用しているので、特に統計的品 質管理(statistical quality control略してSQC)ということがあります。 品質管理を効果的に実施するためには、市場の調査、研究・開発・製品の企画、 設計生産準備、購買・外注、製造、検査、販売及びアフターサービス並びに財務 人事、教育など企業活動の前段階にわたり 経営者を始め管理者、監督者、作業 者などの企業の全員の参加と協力が必要であります。 このようにして実施される 品質管理を全社的品質管理(company-wide quality control略してCWQC) または 総合的品質管理(total quality control略して TQC)といいます。 「品質管理とは」よく聴かれますが、一言で言うと「理論的保証」と いうことがあります。 理論的保証?そう理論的保証です。 ある製品を製造するにあたり、品質管理試験として、原料試験、中間製 品試験、最終製品試験などがありますが、工程で行う全数検査とは違い、 あくまでも抜き取り(サンプリング)したものについてのみ、検査(試験) を実施します。 サンプリング数は統計的に考え(主に√n+1)、決まっているが、あくまで も全数は実施していない。製品については、全数も試験していたら製品が なくなってしまいます。原料については、莫大な労力、時間がかかり、製品 が製造できなくなります。 なにを言いたいかともうしますと、要は「品質管理はあくまでも理論的保証」 なのです。全数をチェックしているわけではないのです。 では、どうしたら理論ではなく、実質的な製品の品質保証なのかわかっていた だけますでしょうか? 品質管理も製造管理も「3現則」で考え、実施していくべきであります。 「3現則」とは 1.現場 2.現物 3.現実 です。 いくら理論的に物事を考えても、現場で現物がどうなるかといった現実 を確かめなければなりません。 よくデスクに座り、PCをカタカタ打っている人がいますが、それでは本 当の仕事をしているとはいえません。メーカーとは「もの作り」である わけですので、そのもの作りをコントロールするのが、品質管理であり、 製造管理です。 理論的に保証するのは結構ですが、実際のもの作りの現場で、実証する 必要があり、その理論的考えとのズレも考え、保証していかなければ管 理できているとは言えません。 現場に強い人間が、本当に管理できている人間だと確信しております。 よく、評論家タイプや先生タイプの方がいますが、そういう人も必要で す。しかし、現場のリーダーにはなれません。 |