1080031 ランダム
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GMPとは?

GMPとは?

コレラ菌とは?

「学名」
Vibrio cholerae


Vibrio_cholerae


「形態および特性」
・グラム陰性・桿菌・嫌気性。

・端在性に1本の鞭毛をもち、「飛蚊状」と形容されるように活発に運動する。

・抵抗性は比較的弱く、56℃、30分間の加熱もしくは1%フェノール水溶液、5分間 処理により死滅する。酸に弱く、アルカリ性を好む。健常人の胃液はコレラ菌と 胃酸により殺菌し、感染防御に役立っている。

・通性嫌気性で普通寒天培地に発育する。TCBS寒天培地を用いて分離培養を行 う。コレラ菌は好アルカリ性菌であり、至適 pH は 7.6~8.4 である。至適温度 は 37℃ である。

・0.3~0.6×1.0~3.0μm大でコンマ状あるいはバナナ状に屈曲している。

・飲食物とともに摂取されたコレラ菌は胃酸によりある程度殺滅されるが、残存生 菌が小腸に達し、急激に増殖する。

・易熱性エンテロトキシン(腸管毒)産生。

・増殖した菌は組織を破壊して血中に入ることはないが、コレラ毒素を産生し、腸 粘膜細胞の電解質の透過性に異常を起こして、激しい下痢を惹起する。

・感染経路
 感染源は患者および保菌者の糞便で、ときに吐物も感染源となり得る。汚染され た水や食物を介して経口感染する。胃全摘術を受けたことのある人や無酸症の人 では、少数のコレラ菌の侵入により発症が成立して重篤な病状に進展する場合が 少なくない。



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