魔法の木

在庫も画像もなしですか。 画像は一番下に載せておきました。 魔法の木 ウィリアム・フォークナーの童話『魔法の木』です。 原題はThe Wishing Treeなんですが「魔法の木」と訳すセンスが素敵です。 不思議な雰囲気のある、何故か優しい気持ちになってしまう素敵なお話です。 冒頭に 仲良しのお友だち 　ヴィクトリアの 八歳の誕生日に 　ビルのおじさんが この本を造りました とあるんですが、「ビル」は作者「ウィリアム」の愛称ですね。 養女のために心を込めて書いた物語らしく、1967年に出版されるまでは「一九二七年二月五日ミシシッピー州オックスフォード、一部のみ」とタイプライターでタイプして綴じたものが一冊きりだったようです。 作中に出てくる「戦争」は南北戦争のことのようです。 もしも、あなたが、たよれるものを持たないものにやさしくしてやったら、どんなことでもピタッと本当にしてしまう魔法の木なんか、あなたは必要ないんだよ、とね。