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カテゴリ:日記
私は、ぺきんのぐっちさん言うところの“ひとり大和撫子”である。
本当は、適当に上で指示してくれる人がいて、 それに転がされているのが一番合っている性格らしいのだが、 何の因果か北京に流れ着き、 やろうと思った仕事を初めっから組織にする勇気もなくスタートさせたので、 私は、柄にもなく“ひとり大和撫子”になってしまった。 ひとり大和撫子は便利だ。何でも自分の考え次第だから。 でも反面すごい不便だ。何が不便って、こんな感じで。 とある私ではない北京のひとり大和撫子の発言。 「ほら、私、会社に通ってるわけじゃないでしょ? 自宅でひとりで仕事してるから、倒れちゃっても誰も気づかないわけじゃないですか。 だからどうやって、異変に気づかせたらいいか考えちゃいますよ!」 そこで彼女がとったのは毎日限られた人間にmixiを通じて連絡を取り続けるという手段。 こんなにまめに毎日コンタクトしてくるのに、反応しないなあと思ったら、 さすがに異変に気づくとのことだった。 この点に関して私は異常なまでに無頓着というか、無防備である。 私は正社員ではない。 ひとまず通っているオフィスはあるけれど、 自宅で仕事をした方がいいと判断したときや人と会う約束があるときは、 アシストしてくれているL嬢の携帯に「今日は出社しません」という 簡単なショートメッセージを送って出てこないことがしょっちゅうなので、 向こうがさっさと異変に気づくとは思えない。 さらに私がマズいのは、まめに電話がかけられない、というより 電話嫌いだということである。 仕事に関することと必要があるとき以外は自分から電話しない。 周囲もそれを察しているせいか、 結果、私と電話を通じてコミュニケートをとっている人間は極めて少数にしかならない。 おかげで電話が鳴らなくて、静かだ。 時々、「そんなのさびしくて、頭おかしくならない?」と聞かれて、 そりゃあさびしいと思わないことはないと答えるのだけれど、 どういうわけだか、人間の適応能力とは恐ろしいもので、 さびしい感情を消化する方法を見つけてしまったために、頭がおかしくなれない。。。 反対に、一人でいるとそれだけでさびしくて、 即男性と半同棲状態になってしまう大和撫子がいるけど、 本人が「私、ダメダメ女なんで」なんて言ったところで、 生存能力としては逞しいよ、キミのほうが絶対私より危機回避能力が高いなあ、と、 私にない嗅覚にむしろ敬服である。 なんか、私もまじめに回避方法、考えておかんといかん。 厳しくスケジュールを管理している人間でもいない限り、 組織に属さない独身女性の身の上に何か起こったことを察するのは、結構簡単でない。 浴槽で溺れ死んだって、部屋のゴキブリが誰かに通報してくれるわけでもないし、 (大体、ゴキブリに通報されたら格好つかないじゃん!(笑)) 母を泣かせないようにしないといけませぬ…。 場所が東京だろうと、北京だろうと、ケープタウンだろうと、 南米の標高3000mの高地だろうと、 自分が無事生きているよという跡を残しておくことは、必要だな。 それが身を守るってことだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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