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カテゴリ:中国という国
オリンピックが終わって、パラリンピックが終わって、
9月20日が過ぎて、北京に日常が戻ってきた。 約束どおり、車のナンバー規制は解除され、建設工事は再開し、 大型車両は自由に街に入れるようになり、 地方に戻されていた出稼ぎ労働者も戻ってきたらしい。 たまたま今日出かけた場所のそばを 自宅の最寄のバス停から直で着くバスが通過していたので 乗って帰ろうと思ったら、 おどろくべきぎゅうぎゅう詰め。 ナンバー規制の間はバス通勤を余儀なくされていた人も多かったので そりゃあぎゅうぎゅうでもおかしくないが、 自由に自動車通勤できるようになっても ぎゅうぎゅう詰めっていうのは? と思っていたのだが、車内の匂いでピンと来た。 乾燥した土ぼこりの、何日も風呂に入っていなそうな匂い。 そう、しばらくぶりに嗅いだ民工っぽい体臭である。 確かに一人一人の身なりを見ても、会社勤めとは思えない。 北京人とも思えない。 市街で働いて、郊外の平屋か民宅に住んでいそうな 出稼ぎ労働者ばっかりである。 キミたち、帰って来たんやねーと、 北京が普段の状態に戻ったのをまざまざと感じた。 バス路線の下には、2ヶ月前に開通した地下鉄10号線が走っていて、 料金は一律2元(1元=約16円)だが、バスは初乗り0.4元だもの。 そりゃあこういう人たち、みんなバスに乗るわ。 考えてみても10号線に埃まみれの民工とか打工妹(出稼ぎ娘)が 乗っているのをいまだ見たことがない。 もしかしたら乗っているのかもしれないけれど、私はまだ出くわしていない。 なーるほどねー。 これからは乗り物で北京のヒエラルキーを感じるようになるのだな、と思った瞬間であった。 北京人でもなく、出稼ぎでもなく、金持ちでもない日本人の私。 タクシーも地下鉄もバスも、全部乗る。場合によって。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.24 00:43:49
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