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日常あるいは乗馬な日々♪

日常あるいは乗馬な日々♪

071204_外乗inオーストラリア

12/4  外乗 in オーストラリア








当初,このハネムーンで馬に乗るつもりはなかった。



ゴールドコーストからオーストラリアに入り,そこからケアンズへ移動するプランだった私たち。
しかし,事前の調査(byるるぶ)ではケアンズにしか乗馬のツアーがなかった。



ケアンズでは自由時間が少ないんだよぅ!
のんびり馬に乗ってられないんだよぅ!!



てことで,「乗馬は無理。」と判断し,まったく何の用意もしていかなかったのだ。

キュロットもー。
チャップスもー。
ジョッパーもー。
グローブもー。
心の準備もー。




しかし,入国当日,コアラを抱っこしてパチリと写真を撮り,ほっと一息ついて昼飯の焼き肉をほおばっていたところ,ツアーの係員さんがチラシを持ってきた。
ゴールドコースト滞在中のオプショナルツアーの案内ってやつだ。


その中に!
『乗馬ツアー』の文字があるじゃんよ!!



折しも,明日は丸一日自由行動の日。
そして,何も予定が決まっていない。   ← 式の準備などで考えてる時間がなかった
となれば,行くだろ。(゚∀゚)ノ
乗るしかないだろ。




というわけでー。
初めての海外での外乗!を経験することになりましたっ。

しかも,ジーンズとスニーカーで!
果たしてどーなるんでしょーか。
すっげぇ楽しみ。





余談だけど。
この乗馬ツアーに参加してもいい?と聞いたときの,楽しそうな,ちょっと困ったような,ビミョーな笑顔で答えた妻の顔が,とても印象的だった(笑

それなりのお値段だったので,家計を預かる妻としては,即決できなかったのでしょう。
こんなダンナですまねぇ( ̄^ ̄)






。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



さて。

当日はスコーンとよく晴れておりました。
やはり日頃の善行がモノを言うな。
フフフ。




ホテルまでクラブのバスが迎えに来てくれて,それに乗ってGo!
いくつかのホテルを回りながら,今回のツアー参加者を拾い,総勢10名になった。

経験者は私らを含めても3,4名しかおらず,ほぼ全員が初心者。
うわぉ。
一応,最初にレッスンが付いてるけどさ。


運転手さんが一人一人に乗馬経験などを尋ねていく過程で,すごいことが判明。
なんと!
経験年数は妻が一番長い!
(「年数」でいけば,私の方が半年ほど少ないのだ)



外乗に行くと,妻は「100鞍くらいしか乗ってません」とか,「駈歩が少しだけ・・・」とか,常に少なく少なくサバを読んでいたので,まさかもっともベテランになるとは思いもしなかったようで。( ̄m ̄)プププ
クラブに着いたら,妻のベテランぶりを存分にアピールしてやろう。





ホテルはゴールドコーストの真ん中にある。
そこから車でどのくらい走ったかな。
距離は40キロくらいらしいが,オーストラリアは道が広くて空いているし,なにしろ容赦なく飛ばすので,それこそあっという間に着いてしまった。





んで。
このクラブ,オーナーさんは日本人。
スタッフも日本人。
というわけで,日本語おっけーい。

いいね。
日本語,万歳。   ← 現地でも徹底して英語を使わなかった人






午前中は,簡単なレッスンと山外乗(初心者コース)。
乗馬に関する基本的な事項(前から近づくとか,乗り方,降り方とか)の説明を受けた後,いよいよ騎乗。



外ラチに沿って,馬装済みの馬たちが並んでいる。
さっきから1頭,気になって仕方がない馬がいる。


そいつか?!
そいつに乗るのか?!


「・・・じゃあ,アナタはこの子。名前はスペック。」





ケイスかも02.jpg






キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


ケ○ス柄!!!

スタッフさんは「牛じゃないよ~」なんて笑っていたけど,そんなこたぁどーでもいい。
まさか海を渡って○イス柄の馬に乗ることになろーとは!
内心,うきゃうきゃ言いながら,早速騎乗。

・・・まぁ,乗ってみたら普通に重めの馬だったんだが。




でもって,それからみんなで蹄跡行進。
「外乗の基本は1馬身! 隊列を乱さずに!」
やたらと注意される。
「スペックさん(=私)くっつきすぎ!」
そ,そうっすか?
部班運動はなんだか違和感があるなー。



準備運動.jpg







何周か回って,今度は調馬索を付けて一人ずつ速歩の練習。
私は可もなく不可もなく終了。
「結構乗ってます?」
と聞かれたので,こいつはしめた!と思い,
「えぇ,まぁ,300~400鞍ぐらいですかね。でも,後ろにいる妻の方が経験年数が長いですよ( ̄ー ̄)」


 ・・・ウソは言ってないぞ,うん。





ひとしきり速歩練習が終わると,いよいよ外乗開始。
馬場の出口からすぐに山への登り坂になっている。

私は集団の真ん中で,妻がすぐ後ろ。




外乗風景.jpg





山道を登ったり下ったりしながら,テクテク,テクテク。
ずっと常歩。
なんだけど,周りの景色を楽しむにはちょうどいい。

それに,こっちはジーンズ&スニーカーなので,特に何かを求める乗り方もせず。
ただただ,馬の背に揺られて,のーんびりと外乗。



あー・・・・

すげー楽チン。




1時間弱くらいかねぇ。
あちこち歩いた気がしていたのだが,いつの間にか最初の坂に戻ってきて,そのまま馬場に入って終了~。

道中,跳ねることもなく。
石ころにつまずくこともなく。

のどかな外乗でした。


今までで最も平和な外乗だったかもしれん。







その後,クラブでお昼。
スタッフがその場で焼いてくれたお肉と,自家製?のちょっとクセのあるソーセージ,そして山のようなサラダとパン2切れ。
そしてデザートのフルーツ盛り合わせ。




食い切れねぇ・・・( ̄Д ̄;)




たぶん,日本人向けに多少抑えてくれているとは思うが,それでもただ常歩してただけの外乗では,それほど腹は減らなかった。
まぁ,普段並みの運動をしたって,この量は無理だったと思うけど。


基本的にオーストラリアでの食事は,食べきれないほど量が多い。
向こうの1人前を,妻と2人でつついてようやく食べきれるくらい。
旅行の終盤ではそれが分かってきたが,この時点ではまだまだ分かっていなかった。






不本意ながら肉や野菜を残してしまった食事も終わり,初心者チームはここで帰っていった。
残ったのは私と妻の2人だけー。
午後は馬を変えて,別ルートの外乗へ行くんだそうで。

さぁ,どんな馬が当たるのか?


ワクワクしながら馬場へ向かうと・・・・・





私が乗るのはマッスルという鹿毛。
至ってふつー。



んで,妻が乗るのはこちら。




ダルかも02.jpg





またまたキタ━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━!!!!!!


ダルメ○シアン!!   ← 伏せ字になってねぇ


角度を変えて,もう1枚。


ダルかも.jpg




しかも。


「この子,名前はなんていうんですか?」
と聞いてみたところ。


「名前はトップスです。」





トップス?! Σ( ̄ロ ̄lll)





柄がダルで,名前がトップス。

あら不思議。



よそに来た気がしない。






このクラブに乗りに来ることは,随分前から決まっていたことのような気がする。
「運命」ってやつをちょっと信じたくなってきた。








あまりに馬と名前にインパクトがありすぎて,外乗そのものは印象が薄くなってしまった。
午前中よりも歯ごたえのあるコースで,起伏が大きくなり,足元も石がゴロゴロしてたり,かなり急な斜面を下ったりしたのだが。。。


途中で速歩で登るところもあったが,2,3箇所くらい。
それもすぐに登り切ってしまい,大した距離ではなかった。
駈歩に至ってはゼロ。
なし。


まぁ,あれだけ高低差があって,足元が悪い道では,うっかり駈歩なんかできないわな。
もしやったらスピードが出すぎて止まれやせん。



そんなわけで,午前中に引き続いて,常歩中心ののんびり外乗が終了~。
こっちも1時間ちょっとくらいかねぇ。
夏の日差しを受けながら,テクテク,テクテク歩いてきたさぁ。
いい心持ちだったわい。





。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



外乗が終わって馬場に戻ってくると,「まだ5分くらいありますから,好きに乗ってていいですよ。」とスタッフさん。
あ,そですか。
何しよっかなー?と考えていたら,意外にも妻が

「駈歩やってもいいですか?」

だって。
ほほーぅ。
いいね。
その積極性,いいね。

なんでそれがKRPにいるときに出ないかね?





まぁ,それはそれで置いといて。

馬場には私と妻しかいないので,銘々軽速歩をしながらテンションを上げて,さー駈歩やるぞぃ!





・・・はいっ,駈歩っ。





・・・・・・・さ,時間ないよー。かけあーし!






・・・・・?






出ませんけど?( ̄_ ̄;)

キックしても,舌鼓しても,速歩が速くなるだけで,まったく駈歩になりませんけど?




むむむ。

これはどうも,私らが今まで教わってきた駈歩の出し方と,この子たちが覚えている駈歩の合図が異なっていると見た。
外方脚を引いて,内方脚で圧迫してもまったく反応しないもん。



さー,困った。
こうなると引き出しの少なさがモロに出るな。
どうやったら駈歩になるのか,見当もつかん。

首をかしげていると,スタッフさんが教えてくれました。




「両脚で圧迫して,お尻で鞍の真下に体重をかけるようにすれば,簡単に出ますよ。」




・・・意味分かんねぇ。( ̄Д ̄;)





脚はともかく,「真下に体重をかける」がどうすればいいのかさっぱり分からん。
上手い人や経験豊富な人なら,なんとなくイメージできる(あるいは普通に駈歩ができちゃう)んだろうけど,私らには無理ー!(>ロ<;)
とはいえ,もうほとんど時間が残っていない。


残りの体力をすべてつぎ込み,遮二無二やってみたが,結局駈歩は3歩だけ。
それも偶然っぽい駈歩。
出し方が分からない = 継続もできないわけで。



あぁ,完敗。_| ̄|○lll





くそー。
のほほん外乗で終わっときゃよかった。





。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


まぁ,そういったわけで。
初めての海外での外乗は,4割くらいの満足感と,6割くらいの敗北感で終わったのでした。


式の準備などで忙しかったので,ここ数か月は満足に乗ってないけど,仮に今までと同じペースで乗っていたとしても,今回のスペックやマッスルには太刀打ちできなかっただろう。
まだまだ修行が足りんね。
引き出しの少なさと練習不足を痛感したわー。



でも,いい勉強にもなったな。
やっぱりたまには外乗も必要だ。
気分転換と,経験を積むという意味で。




年内に後片付けを終わらせて,年が明けたら心機一転!
ガシガシ乗るぞぅ!









・・・・・・・妻の顔色をうかがいつつ,ね。   ← ちょっと弱気





(おわり)



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