行け行け,マルヲ!時刻は,たしか10時を少し回ったくらいだったと思う。あるちゃん。さんの家に車を置かせてもらい,彼の白い車(以下,「マルヲ」と呼ぶ。)に乗せてもらい,もてぎに向けてレッツラゴー。 なぜこの車がマルヲなのか。 それは,白い怪獣だから。 半端じゃない加速性能と直進性,旋回能力。 明らかに一般大衆車と一線を画すこの車,そのうちボディにマークが入るとか入らないとか。 それはともかく,その驚異的な運動能力に,内心「怖ぇぇぇ!」と思っていたのだが。 横をちらっと見ると,さとさんは何食わぬ顔で乗っている。 どうやら,マルヲもあるちゃん。さんの運転も平気らしい。 (後で聞いたら,怖いどころか,むしろ楽しかったらしい。) 顔に似合わず,度胸が据わっているなー。 こっちも負けてられないので,腕を組むフリをして,こっそりとドアに掴まってました(w ・・・・あとでしっかりバレたけど。 マルヲは一般道も高速道も関係なく,ぶいぶい進んでいく。 高速道路に入るころには,ようやく私も慣れてきて,朝が早かったこともあって「とろ~ん」とまどろみ始めたころ。 どこぞのSAにすべるように入るマルヲ。 そしてあるちゃん。さんから「はい,交代。」 ・・・・・・・(^^;) おそるおそる,シートに座ってみる。 気分は,マールーの鞍に乗ったときみたいな感じ。 でも,腰まですっぽり収まるバケットシートは座りやすい。 ぐらぐらしないもんね。 シートやミラーを軽く合わせて,さーて行くぞっとばかりに脚で合図・・・じゃなくて,クラッチを踏もうとしたら! 重っ!! いや,固い,と言うべきか。 一瞬,間違えてフットレストを踏んだのかと思ったくらい,固い。 後ろからあるちゃん。さんが,それでも軽い方だなんて楽しそうに話しているが,あまりまともに聞いていられない。 なにせ,クラッチの切り替えは生命線だ。 この発進でエンストなんぞしようもんなら,この3人に一体何を言われて,どれだけおちょくられることやら。 考えただけでも恐ろしい(w とにかく,やってみないことには始まらない。 ふぬっ!とクラッチを踏み込んでローへ。 ・・・いや,最初はバックだった。 バックで駐車スペースから出ないといけないんだった。 これが,変則?というか,見たことないミッションで,シフトノブの下にリングが付いていて,それを引っ張りながら6速に入れるとバックになるのだ。 なんか,よぐ分がんにゃい。 言われたとおりにやってみると,とりあえずマルヲが下がった。 これがバランスバックなのね。 <ちがう そろそろとバックし,姿勢を直してから本線へ向かう。 ギアをローからセカンド,サードと上げていくのだが,クラッチを踏むたびに「ふぬっ!」「ぃよっ!」「こらさっ!」変なかけ声が出てしまう。 普通に踏めませんがな・・・ しっかし,加速性能は抜群。 さすがターボ車。 軽く踏んだだけであっという間に100キロ超。 本線に出てからも,6速に入れるころにはぬあわキロをあっさり超えている。 しかも,それだけの速度で走っているというのに,車体が実に安定している。 足回りがしっかりしているせいなんだろう。 メーターを見なかったら100キロ程度で走行しているような感覚。 すげぇ。 すげぇよ,マルヲ。 おかげで眠気も吹っ飛んださ。 もっとも,私が運転したのは友部SAまでの,ごく短い距離。 そこで早々にあるちゃん。さんと交代。 なんていうか,レッスンで高額専用馬に当たったものの,乗ってみたらやっぱり無理っぽくて,途中で指導員に乗り変わった挙げ句,「今日はこの辺までにしておきましょう。」て言われた感じ。 席移動の際,さとさんから「これでやっと安心して乗ってられる。」と言われ,軽くヘコむ。 くそぅ。 とはいえ,私もあるちゃん。さんの運転の方が安心なわけで。 あまり安心しすぎて,道中の記憶がありません(笑 役に立たなくてスイマセン。 ジャンル別一覧
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