19日午後,宝塚で花組公演を観た後,阪急電車で梅田に戻った。阪急三番街地下でのんびり夕食を済ませて6時半ごろ,梅田の新歩道橋はすごい人だかりになっていた。HEP FIVE観覧車のある東の空を見上げて皆がスマホで写真を撮っていたので,ようやく今晩が部分月食であることに気づいた。大阪では午後6時03分頃が月食のピークだったようで,元に戻り始めの月が夜空に小さく浮かんでした。部分月食といっても今回は月の直径の97.8%が地球の影に入る規模だったようだ。私もあわててスマホを構えて写真撮影を試みたが,画面上では点にしか写っていなかった。月って,やっぱり小さいんだ。
ちなみに月は地球の衛星で,直径は地球の約4分の1,太陽の400分の1である。地球からの距離は約38万キロと書かれていた。太陽との距離に比べて圧倒的に地球に近いので,太陽と月の見かけの大きさはほぼ同じである。だから皆既日食や金環日食が観察できるのである。日食とは異なり月食はあくまでも月に写った地球の影を見ているのだが,今回と同様な月のほとんどが影に入る部分月食は次回は2086年11月21日とのことである。そこまで待たなくても,来年11月8日に皆既月食が観察できるらしい。
参考文献:日本経済新聞2021年11月19日社会面「夜空に浮かぶ赤銅の月:部分月食,97%が影に」