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カテゴリ:神社・仏閣
これぞ”小松寅吉の飛翔獅子”が鮫川村・熊野神社にあります。本作品は、「飛翔獅子」と呼ばれる造形で、雲に乗り後ろ脚を大空に蹴り上げた、全国でも類を見ない狛犬です。小松寅吉の代表作品である飛翔獅子は、「三大飛翔獅子」と呼ばれ、全国で3対のみ。中島村の川田神社(6月10日訪問)、白河市東地区の鹿島神社(6月24日訪問)、そして今回の鮫川村の熊野神社の狛犬です。持参機材は、iPhone14 Pro。※結構雨が降っていたのでスマホにしました。
⇒右の阿像。浅川町の石工 小松寅吉(1844~1915年)が明治31年(1898年)11月に造立した作品です。 ⇒左の吽像。この高度な技術と独創性は、旧高遠藩(現長野県伊那市)の高遠石工の系譜を引く、師匠 小松利平から受け継がれています。 熊野神社の狛犬は、これまでぜひ訪れたい場所でしたが。自宅からの距離があるので、躊躇していましたが、今回の訪問となりました。熊野神社の狛犬の特長は、三大飛翔獅子の中で最も小振りでながら、彫りの深さやきめ細かさ、丁寧さが秀でており、全体のバランスが良く見事な作品です。そして大きな特長として「牡丹に唐獅子」が鮮明に彫り出されています。 ⇒参道入り口に鳥居とその後ろに、一対の狛犬が見えてきます。 ⇒小松寅吉の飛翔獅子は、独自の世界観があり、石造狛犬としては他に類を見ず、その卓越した彫刻技術から全国から高い評価を得ています。鮫川村指定の有形文化財になっています。 ⇒吽像(左)。じゃれあう2体の子獅子を抱え、毛卍紋の彫りが浅めで丸みを帯びており、やさしい造形です。 ⇒阿像と違いやさしい造形です。 ⇒足元に大きな牡丹の花。牡丹の数が三大飛翔獅子の中で最も多く、豪華絢爛な象徴で特に雌獅子の牡丹が美しいです。 ⇒吽像の後ろ姿。滑らかな造形です。 ⇒阿像(右)。台座を大きく飛び出す雲に乗った姿は、毛卍紋の彫りが深く、雄大で勇ましい造形です。小さな牡丹の花がおしゃれです。 ⇒鋭い視線でこちらを威嚇する顔は、生きてる虎のようです。 ⇒後ろに蹴上げた脚が飛翔獅子と呼ばれる所以です。大きな牡丹の花も特徴です。 ⇒阿像を後ろから見ても、生きている動物のような躍動感があります。 ⇒石段から振り向いて。狛犬というよりむしろ生きた動物といったほうがいい。 ⇒飛翔獅子の説明書き。 ⇒石段を登ると、木立の中に二の鳥居と簡素な拝殿。 (鮫川村熊野神社 おわり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 6, 2024 08:32:01 PM
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