雪の感動体験 vol.21
いつも応援していただきありがとうございます。前回を読む2月9日(土) 交流二日目旭会館に到着したのは21時30分頃だろうか?Iさんから託された“想い”を、私はどのように広げていけばいいのか・・・?想い廻らせながら歩いていた私にとっては、結論がでないままの到着となってしまった。玄関を入るやいなや、見慣れた顔ぶれが、今夜も盛大に歓迎してくれている。ほどなく虹の会が主催する懇親会が始まった。瞬く間にあちらこちらの席から「わしは第○回のときに“ええとこ村”に行った」、「うちの娘は○年前に□□さん家にお世話になったけど元気にされてる?」・・・などの会話が飛び交う。もちろん初対面の人もいるのだが、この交流会のメンバーというだけで最初から垣根はないのだ。恒例の“天神囃子”を唄い終わり宴もたけなわになったところで、虹の会の会長から一人の青年が紹介された。Iさんのご長男である。会長はしばしIさんとの思い出を語り、ご長男に対し、会場の皆への挨拶を促した。だが純朴な彼は顔を紅潮させたまま、なかなか言葉が出てこない。やがて周囲から「お母さんの分までがんばれ!」「お父さんを助けてやってくれ!」「ええとこ村へ家族四人でおいで~」懇親会は、さながら彼を励ます会の様相を呈する。私は、彼のすぐ横で、彼の張り裂けそうな鼓動を聞きながら感慨深くその場面を見つめていた。やがて、彼は重い口を開いた。「母の様なことは出来ないかも知れないけど、自分もこの交流にずっと関わり続けていきたい!」満場の拍手が彼を包み込む。気が付けば、私は彼を抱きしめ二人して知らず知らず涙していた。つづく2つともポチッ!としていただけたら、とても励みになりますし、です