知性と官能に更なる磨きを
この三連休、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?なーんてことを聞いておきながら皆様がどう過ごされてたなど基本的に興味はございませんので私が何をしていたのかについて朗々と今から語ろうと思うのですが…。「カチ。」「カチ。」「カチ。」おっとっと、どこそこからブラウザを閉じるために画面右上の×印をクリックしたり別ブログへ移動するためのクリック音が聞こえるのですがチミチミ、ヘソのゴマを掃除する程度の暇潰しには充分価するかと思うので、まあ待たれい。でですね、10月10~12日、知性を伴わずして官能を語るべからずという信念の元、自称エロインテリ薬剤師はエロとインテリの両面に更なる磨きをかけるべくして学会 in 滋賀県に出席して参りました。と申しましても実際の日程は10月11~12日で前日10日に前乗りっつーわけでして、単に移動のみで土曜日を使うのは勿体ないなということで一気に滋賀へ行くのではなく途中の京都へ。到着したのがお昼過ぎってこともあり腹減りまくりだったため、まずは食事をしようと向った先は京都大学。前から一度食べたかった「総長カレー」をやっつけて来ましたよ。勿論生ビール(早大と共同開発したオリジナルビール)とともに。シーフード、ビーフ、ステーキの中から一番値段が高いステーキカレーをチョイス。だけどそこは学食、高いって言っても税込で \787 だから可愛い(因みにグラスビールは \299 だぞ)。肉は固かったけどルーは抜群に美味(でも結構スパイシー)でございました。満たされた腹をさすりながらモクろうと喫煙所に向うと既にそこには数人の京大教授軍団がおわしましたので、浅草寺で線香を頭から被るように教授が噴出すタバコの煙を頭上で受け止めつつ私も一服、次に向ったのは京都大学総合博物館。入館料 \400 と破格の値段であることと国立大学内に設置しているということからどうせ大したこと無いだろと暇潰し用アトラクションとして予定してたわけですがなんのなんの。ご立派。さすがロザン宇治原みたいなかしこがギョーサン集うところに設置されてるだけあるわぁ。期待値のハードルを下げていたことが功を奏し始終興奮気味だった私ですが「ええ加減はよ帰って」みたいなアナウンスが館内に流れたので泣く泣く博物館を後にし、夕食のスポンサーとの待ち合わせ場所へ向いました。連れて行かれた先では、いつもダンボールみたいな食感の肉や粘土みたいな舌触りの魚をンまいンまいと食べてる私なので上手く表現出来ませんが、とにかくトロ~ンとかフワ~ンとかシャピ~ンとかドゥキュ~ンとかアハ~ンとか、まあそんな感じのお料理ばかりが出て来ましてですね、「いつも行ってる居酒屋料理とはわけが違いますわあ~♪」なんてシェフに微笑み混じりに感想を伝えてその場の空気を見事に凍りつかせたわけですが、一本ウン万円もするワインを3本ガブ飲みし酔いもイイ感じだったのでスポンサーに深々と頭を下げてお礼を言いつつ「今度は夏に床(ゆか)へ連れてって♪」と耳元で囁き駅で別れ、そこからようやっと滋賀入りしました。学会初日、メイン会場入口でお出迎えしてくれた「ひこにゃん」にいとも簡単にハートを完全射抜かれ、後輩にうるさいと制されるまでカワユス!カワユス!ギザカワユス!ともやは死語である褒め言葉を連発しもって萌え萌えのまま山田洋次監督と女優・吉永小百合氏(の頭頂部)を大ホール最上段最後部から拝見(※1)し、物腰の柔らかい喋り方や脇をこうキュっと締めて両手でお上品にマイクを持つ姿を見ながら「左手にタバコかビールを、右手にマイク持ってカラオケしてる私には一生醸し出せない品っつーもんを痛感したぞ!」なんてことをランチョンセミナーのお弁当食べながら話し、午後からチョロチョロっと勉強(※2)したらいつの間にか初日終了。学会二日目、昼前に会場を後にして先斗町のスポンサーと落ち合い、高速飛ばして行って来ました、長浜市へ。そこで初めて「鮒ずし」というものにトライしたんですが、まー!ぶったまげた!牛乳以外は基本口に出来る私ですが再々込み上げるものに悶えるも耐え忍んで「えーん!」っと号泣しながらでしたもん。滋賀県出身の山崎まさやんが熊本県名産の辛子レンコンを作った熊本県人が理解出来ないと言っていたけどまさやん、あんたの出身県人の方が一歩も二歩もリードしてます。帰路に着こうと長浜を16時ぐらいに出たにも関わらず、ただでさえ混んでいる時間帯だったってことに加えて事故渋滞に引っかかったんだけども、先斗町&長浜のスポンサーが足川足男(文句言わずただひたすら運転に徹する運転手)に転身したので、後部座席で爆睡している間に神戸に到着、22時前にはダーリンに「ただいま~!いや~、喰った喰った!」と報告申し上げることが出来ました。以上でエロとインテリの両面に更なる磨きをかける学会参加報告を終わりたいと思います。ご清聴ありがとうございました。続きまして―、「カチ。」「カチ。」「カチ。」あ、まだ宿泊したホテルであったエロの部分を話してないんだけど。ちょ待ってって。ちょ…。(注釈※1)映画「おとうと」のキャンペーン。監督の山田洋次氏と薬局薬剤師の役柄で主演する吉永小百合氏を一目見ようと、そりゃもう会場周辺の琵琶湖の一部が沈むんじゃないかと心配になるほど大盛況でした。(注釈※2)2008年ノーベル化学賞を受賞された下村脩先生の特別記念講演「天の導くままに-発光生物と半世紀」を拝聴致しましたがアンタ、競艇のモンキーターンが如く前傾姿勢に身を乗り出してまうほどの興奮よ。ノーベル賞受賞っつーもんは目の前のニンジンのように名誉や名声や銭金を描いて目論んでも無理無理、絶対に無理。こういう賞は「ンなもんなんか欲しくない、もろたら立ちションも出来ひんなるから寧ろいらんわい。」って思うぐらい自分のやってることを貫き通す尋常じゃないこだわりと精神力と閃きと労力と頭脳と運を持ち合わせた人が築き上げた功績に後からついてくるようです。何かの頂点に達した人っていうものの凄さを改めて感じました。下村先生がノーベル賞を受賞された際の原著論文を読もうと PubMed で検索したのですがフルテキストでオープンされてないのん。実に残念。[実際の論文]Extraction, purification and properties of aequorin, a bioluminescent protein from the luminous hydromedusan, Aequorea. 1962, J Cell Comp Physiol. 59:223-239. PMID:13911999原著論文はオープンにされてませんが、下村脩先生が発見しノーベル賞を受賞された緑色蛍光蛋白質(GFP:Green Fluorescent Protein)について書かれている文献を見つけました。結構面白いので興味がおありの方はご一読を。「光るタンパク質-生物化学を導く星-」-GFP の発見と生命科学研究における関連蛍光タンパク質の利用(注釈その他)添付してある全ての画像をクリックいただくと各々関連サイトに飛びますぜ、兄さん。