|
テーマ:アート鑑賞(482)
カテゴリ:アート鑑賞
「私はこれから死ぬまで、初心を忘れず、拙くとも生きた絵が描きたい。むずかしいことではあるが、それが念願であり、生きがいだと思っている。芸術に完成はあり得ない。要はどこまで大きく未完成で終わるかである。」--85歳のとき、自著『牛のあゆみ』の中で、、、。」 山種美術館HPより一部抜粋 上の文章は今回の記念展に寄せた案内文の一部だが、この文を読みながら、芸術を探求し続けた土牛らしい言葉だと感じた。今回初めて知ったが土牛の干支は「丑」で、それゆえ牛の絵には思い入れが強かったらしい。白い牛の親子からは神聖化されたような気品が感じられて、牛の臭いはどこにもなく清冽さが漂っていた。 なんといっても今回は醍醐寺で「醍醐」のモデルとなった桜を見てきたばかりだったので、改めて「醍醐」を観た。描かれたのは40年前で、その40年間に桜の幹は力強く繊細にかつ威厳さも具えてきた姿は「醍醐」にはないものがあった。すっと背伸びしたような桜花は周囲を桜色に染めて霞む。霞の中で幹は精悍さをみせて花を支えている、ようにも見える、この絵は土牛自身のかもしれない・ ランチは六本木へ Kさんが見つけた中華の店「孫」は食べ終わってから「NHKの朝の番組でよく出演している「孫 成順」さんの店と知った。店内から見える厨房で鍋を振る見覚えのある孫さんの顔が見えた。 出されるどの料理も美味しかったが、和の土物の器が素晴らしかった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 21, 2010 10:23:40 PM
コメント(0) | コメントを書く
[アート鑑賞] カテゴリの最新記事
|