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倫理の進化

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若樹

若樹

Headline News

2008.02.01
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カテゴリ:正統日記
2月1日

来年の私へ

体力は確実に低下しています。

今日、ようやく、橇引き快調に行きました。

土曜日から始めて、今日。

今は何とか、道路から2キロは車で強行して、残り2キロを歩いています。

今日、やっと1時間を切りました。

何と45分・・・。

そう、でも覚えていますね?

2007年は、橇を引いて3日で、随分ペースが上がったのでした。

今年はその倍です。

去年から、腰は大分曲がってしまいましたし。

来年は、更に数日、体が慣れるまで掛かる事でしょう。

来年のあなたが、今から365日ほど経過しただけの、私であるって事は、恐らく何かの

間違いですから、体に気をつけて、頑張って下さい。

心からご同情申し上げます。




久しぶりに、雲一つない晴天。

頭上で空が、葉を落とした冬の木立に臨まれながら、青く光り輝いていた。

冬の青は、絵の具でも表せない美しさ。

何としても、この腕を、その空の中に差し入れたくなる。

きっと私のこの腕も、青く透き通って行くのだろう。


群青色の、海とは違う。

どこまでも、澄んで輝いている。

呼びかけている様な、

触れられる事を拒んでいるかの様な、

計り知れない青の心の中。


そこで偶然、空を見上げられた者だけが、得られる恍惚の時間。

雲一つない夜、空を横切る天の川に、魂を奪われる瞬間の様に。

ああ、ヒマラヤの、もっと深い、青い空を思い出す。

空に近づけば近づく程、青は一層深みを増す。

まるでそれは、あたかも天の、深遠に踏み込んで行くかの様に。





川の氷の融解は、ますます進んでいた。

野美ちゃんとちったんは、デビーに安全な迂回を教わって、自分で川の上を渡ってくれた。

私は、川を渡ってフードを降ろした。

いつも、水を汲む場所は凍っているけれど、あそこは深い。

間違っても落ちたくない。




カラスは更に減っていた。





子供達にご飯を与え、柵の中の川が、完全に凍ってしまった「良い子達コーナー」(家

には他に、問題児コーナーと、野犬コーナーの、計3つの柵がある)の子達に、水を

上げる為に、ポリタンクを橇に載せて、川へ行く。


ここには、人口的な穴が、川の氷の上に空いている。

まさかりで、毎日穴を、氷で塞がれない様に維持している。


ここから、水をタンクに汲み上げる。



冷たい水に、手を入れながら、タンクを川の中へ押し込んで行く。

二度、三度水中でタンクをひねらかせて、タンクを有機水で、満タンにする。


それを渾身の力で引き上げる。


約、20リットル入るタンクを二つ。

引き上げてから、橇に載せて運ぶ。


これを二回。


タンクはずぶ濡れだし、川の斜面を引き上げれば、水はタンクの口からこぼれて、毎回

防寒具のズボンはびっしょりになる。



橇に載せて、柵の前まで来てから、タンクを下ろす時に、自分のズボンを見たら、濡れてる

部分が見る間に白く変わって行く。

殆ど瞬間冷凍されてる訳だ。


被った水は全て、ズボンの表面で、氷になった。

指で触れるとパラパラ落ちて行く。


そう言えば、昨日見た天気予報で、この地域は、朝9時頃で、零下15度くらいの予想

だった。


20度以下なら、大して寒いとも感じなくなって来た、9年目の北海道。

風の凪いだ晴天の日なら、むしろ暖かくさえ感じられる。

そうか、こんなに気温は低かったのだな、と、独り言を呟いていた。



水上げが終って、時間を見ると、まだ20分ほど余裕がある。

うんこ掃除をするには時間が足りないし、遊んじゃおうか、と子供の柵に入る人身御供。


途端に集団暴徒に襲われる。


中でも強い子が、大地に引き倒されて、五体投地でうつ伏せる私に跨って、前足で

私の体を抑え、他の子等を、寄せ付けない様に凛々しく威嚇する。


大好きな(そうであると信じたい)ママを、独り占めする為の、可愛い仕草なのだが、

その様はどうみても、

さながらインパラを引き倒したライオンの姿。



どうにかその子の腹の下から抜け出して、新鮮な空気を吸おうと前を見た瞬間、

正面に並んでいた、ティアラかニアか若菜(多分ティ)の繰り出した、ショートパンチを

まともに食らって、プライドで、負けた曙宜しく雪原にダウンした。


殴られた口元が、妙に温かく、しょっぱい味がする。

口元を、手で拭ってみたら、流血してた。


そのまま、口の中に血を垂れ流しにしながら、零下15度の世界で子供と遊んだ。


時間になって、仕事に行く時、容器に入れた水を見たら、既に氷が張っていた。






柵の中の高い樹に、5~6羽のカラスがいて、空腹を抱えて、子供のフードを眺めていた。







*追記・今日も残業、午前12時40分まで・・・。ふひ。








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Last updated  2008.02.02 01:18:41



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