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カテゴリ:若旦那の日記
前日2時半起床、3時出発。もちろん夜中の話である。毎年恒例の有田陶器市までは車で2時間弱。何故こんなに早く出発するの?と驚きのあなた!有田の陶器市期間は朝6時からお粥を配るのだ。そのお粥はその年の干支にちなんだ茶碗で限定300名に配られる。それを毎年もらう為に、こんな朝早くから出発するのである。
朝5時に有田に到着。もちろん出で立ちは、有田ファッションである。有田ファッションとは… 1.履きなれたスニーカーを履くべし。 2.動きやすい伸縮性のパンツ。 3.雨風をしのぐフード付きのパーカー。 4.日差しを遮る帽子。 5.両手の自由がきくリュックサック。 そして最後に 6.軍手である。 陶器市は一級品は屋内に展示しており、二級、三級品が格安の価格で外に置いてある。いろんな陶器をさわっていると、手が黒ずんでしまうため、軍手は必須なのである。 もちろん一緒に行った山田ホルモンの女将は完璧な有田ファッションである。初めて陶器市に参加する若女将はリュックを持っていない為、肩から腰にバックを掛けている。背中には1歳に満たないユン坊を背負っての参加である。 5時に到着したが、すでに10人ほど並んでいる。中には寒さをしのぐために毛布を持参している人もいれば、1時間ほど並ぶのでアウトドアで使う長いチェアをもっている人もいる。有田の町をくまなく回るために折りたたみ自転車を持ってきている人もいる。各自準備は万端である。 6時に干支ちゃわんでお粥をいただくと、さっそく有田の町をひとりで散策する。私はあまり陶器や磁器に興味がないので、とりあえず陶祖李三平のお墓参りと、祭られている石碑を見にいった。石碑は有田を一望できる小高い山のてっぺんに立てられている。 その後、トンバイ塀を見て回った。トンバイ塀とは陶器の廃材と粘土で作られた塀で、陶器の町有田ならではの町並みである。川には創作家の葛藤をうかがわせるように、小石の傍らに陶器のかけらが散乱している。気に入らない陶器を川になげすてたのであろうか。 朝食をとて女将と若女将と合流。ユン坊も人ごみの中、一生懸命新しいモノやヒトに興奮している。山田ホルモンの女将お気に入りの陶悦窯(とうえつがま)で陶器の一口ビアコップに小皿を何枚か買った。陶悦窯は他にはない独特の風合いが気に入っている。 -陶悦窯 http://www.touetsugama.com/ またまたぶらりひとり旅に出かけ、有名どこの深川製磁、香蘭社を訪ねた。どちらも明治や昭和初期に万国博覧会で金賞・グランプリに輝いた名門である。白磁に染付け絵柄を添えるデザインは洗練されている。 そしてお気に入りの李荘窯(りそうがま)を訪ねた。陶祖李三平宅の跡地にちなんで李荘窯と名付けたらしい。こちらも白磁に染付け模様が特徴的である。うさぎや小魚などをモチーフにして作品もおもしろい。 有田の陶器市会場は端から端まで約3kmほどある。それを3往復したのでかなり歩いたと思う。(端から端まで歩いたわけではないが・・・)ぐったりつかれながら有田の陶器市を後にした。陶器市は5月5日まで開催されているので近くの方は寄って見てはいかがでしょうか。 -有田陶器市 http://www.arita-toukiichi.or.jp/open.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月02日 01時01分49秒
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