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雲が襲ってくる いま思い出したこと あんなに雲のかたまりが襲ってくる 見慣れた町を出て さあ追いかけてくる 世界からもおそれられて いやいっときの形而上の酔いくらいの感覚しかなかったが ありきたりの強い風も吹いている 鳥たちの乱舞するひろい空は可能性のなかで自由である みんな起ち上がれ 深夜があるのかどうかわからないのだが 明るい実相の安楽椅子に坐る 心地いい眠りの空を破られ 乾いた喉に水をふくむ 歴史的真理上の向こうところ 軌道ともうまがあうことになるだろう 疎林を駈け足でそっと抜けると 死のような土足が待っていると誰かが呟いている 虚無の崩れる異国を跨ぎ ほんのすこしばかりの悲しみがいつまでも残るのである お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.04.02 15:18:28
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