2007/02/06(火)03:02
「々」の『閑話休題。』
家の近所。
小学校高学年くらいの女の子が道路で1人、バスケットボールをついていた。
通り過ぎようとするとその女の子が
「ふざけんなよくそやろう」
と叫んだ。
ボールをついている少女の口から吐き出される言葉としては、あまりにも不釣合いな言葉である。
ついているのが悪態ならば、この台詞も自然と出るのだろうが・・。
「フザケンナヨクソヤロウ」
漢字を当てるならば
「巫山戯んなよ糞野郎」だ。意味はないが。
一体何が彼女にそんな台詞を言わせたのかと思って見てみると、どうやら兄か弟が悪戯で家のドアを閉め鍵をかけたらしい。
彼女は、ドアノブをガチャガチャと動かしては
「くそが、くそが」
という言葉を吐き出していた。
子どもの頃、自分もこんなに口が悪かったのだろうか。
・・・悪かったような気もする。
ずいぶん色んな人に暴言を投げつけ、傷つけたような気がする。
もし、自分が今までぶつけた「暴言」が、形となって自分に返ってきたならば、ひょっとすると命を落としかねない大怪我を負ってしまいそうだ。
この場を借りて、謝ろうと思います。
ごめんなさい。
今まで生きてきた中で、一番傷つけられた言葉って何だろう。
「バカ」だの「アホ」だのはもう言われ慣れすぎてしまったし、
人生で一度だけ「クビだ」と言われたことがあるのだが、その言葉を言われた瞬間
「ああ、この言葉って本当に使うことあるんだなぁ・・・言われたの俺だけど」
なんて、ちょっと笑いそうになった記憶がある。
しばらく考えてみたのだけれど、なかなか思い浮かばない。
色々と言われた言葉は思い出せるし、その時々で傷ついていた気がするのだけれど、今ではもう傷跡しか残っていない。
ただ鈍感なだけか。
あるいは、本当に傷ついた言葉は、思い出せないように封をしてしまっているのかもしれないが。
ま、そのまま出てこないでもらいたいものだ。
私なんかは、結構毒を吐くほうで、色々な人を傷つけてしまっているのかもしれないなぁ、と思う。
けれど、私は仲良くなった人や、仲良くなりたい人にしか毒を吐きません。
そう。
私の毒には、愛がある。
こういう風にきれいな感じでまとめたら、全ての罪が消えないだろうか。
記:野間ヤドクガエル大資